低用量ピルとは、開発当初は避妊の目的で服用されていました。2種類の女性ホルモンが含まれた薬のことで、正しく服用することで、ほぼ確実に避妊をすることができます。また避妊以外にも、代表的な副効用には、生理不順・生理痛(月経困難症)・過多月経・月経前症候群(PMS)の改善をはじめ、ニキビ改善、卵巣がん・子宮体がんの発症率の抑制などがあります。

医師の指示に従い正しい服用をおこなうことで確実に避妊できます。

低用量ピルが妊娠を防ぐ3つの理由

1.卵胞を成熟させるホルモンの分泌を抑え、排卵が起こらなくなる。
2.子宮内膜の増殖を抑えることで、着床しにくくなる。
3.子宮頸管（子宮の入り口）の粘液を変化させることにより、子宮内に精子が入りにくくなる。「相手の避妊意識に関わらず、女性自身で対応できる処置」です。

薬なので副作用がゼロではありません。はきけ・頭痛・倦怠感が良くみられる副作用になります。個人差はありますが、服用を続けることでほとんどの方は副作用が出なくなります。まれに不正出血が見られることもありますが、こちらも個人差はありますが1か月程度で出血しなくなることがほとんどです。世界中で1億人以上の女性が内服しております。不安があれば、医師に相談しながらまずは短い期間でお試しで服用し、効果を試してみることをお勧めします。

避妊効果を維持する為には、毎日決まった時間にのむ必要があります。1～2時間程度のずれは問題ありません。

1日以内の場合
気づいた時点ですぐに忘れた分を服用してください。翌日からは既定の時間に服用してください。そのことで避妊効果は維持できると考えられています。

1日以上経過した場合
2日分（前日と当日分）2錠を服用し、翌日以降は通常通り服用します。この対処である程度避妊効果はあると考えられます。ただし確実な避妊を望む場合は、念のため他の避妊法も併用してください。

10代から飲むことが可能です（初経を迎えた女性に限る）。ピルは閉経までの期間服用することが可能といわれております。ただし、年齢や生活習慣により副作用のリスクが高まるので、初めて服用される際の診察は必ず行ってください。また安全に服用を継続するため定期的に診察を受けるようにしてください。