マイコプラズマ・ウレアプラズマとは
マイコプラズマ・ウレアプラズマは性感染症のひとつで、セックス・オーラルセックス・アナルセックスなどの性行為で感染します。感染する場所は、男性はのどや尿道、女性はのどや膣になります。
日本では、2012年から検査が可能になりました。検査では2種類のマイコプラズマ(名称はM.ホミニス、M.ジェニタリウムです)、2種類のウレアプラズマ(U.パルバム、U.ウレアリティカムです)を調べます。知名度が低くあまり知られていないマイコプラズマ・ウレアプラズマですが、クラミジアや淋病と同じくらいの確率で感染が認められています。
マイコプラズマ肺炎は名前が似ていますが、別の原因菌によるものです。マイコプラズマ肺炎は、くしゃみや咳などを介して感染する飛沫感染ですが、性病のマイコプラズマの場合、感染経路は性行為となります。キスだけでも感染する恐れがあり注意が必要です。
症状
性器の症状
男性にみられる症状
- 性器のかゆみ
- 排尿痛
- 尿道の違和感
- 性器から膿が出る
- 無症状
男性は、クラミジアや淋病によく似た症状が現れます。症状だけで淋病やクラミジアの検査だけ行って陰性だったが実はマイコプラズマ・ウレアプラズマであったというケースも少なくありません。
症状を放置していると、炎症や不妊などの原因になります。症状が治まった後も、感染が続いていることもあるので治っていることを調べることも重要です。
女性にみられる症状
- おりものが増える
- 性器の異臭
- 無症状
女性の場合、繰り返す細菌性膣症の原因となっていたり、一方では違和感や自覚症状が乏しい場合もあります。炎症が起こり放置したままだと、不妊の原因にもつながります。
のどの症状
- のどの違和感
- のどがイガイガした感じがする
- 咳がでやすい
- 無症状
男女ともにのどの症状は同じです。クラミジアや淋病と似たのどの症状が現れます。自覚症状がないこともあります。キスやオーラルセックスなど口の接触で感染することがあるので注意が必要です。
検査
男性の場合
- 尿検査
- うがいの検査
女性の場合
- 膣分泌物検査
- うがいの検査
感染してから数時間経過していれば、検査は可能です。女性の場合、生理の間は検査ができませんので生理が終わってから受診しましょう。
尿検査
男性が行う検査です。結果は7-14日後となります。
膣分泌物検査
女性が行う検査です。結果は7-14日後となります。
のどの検査(うがい液の採取)
男性・女性共通の検査です。結果は4,5日後となります。
具体的な検体採取の方法は以下となります。
治療方法・副作用
治療は抗生剤の服用となります。
副作用
腸内細菌のバランスが崩れ、便が緩くなることがあります。このような症状が出た場合はすぐに担当医師へご相談ください。
マイコプラズマ・ウレアプラズマの検査・治療費用
病名 | 検査費 | 治療費 |
---|---|---|
マイコプラズマ ウレアプラズマ |
咽頭マイコプラズマ・ウレアプラズマセット¥6,600 |
飲み薬(1週間) ¥5,390-¥7,700 |
表示価格は全て税抜きです。
治療に際して、上記の他に処方料¥220、整腸剤・制吐剤などにそれぞれ¥110がかかります。
診療料金
初診料 | ¥1,650 |
---|---|
再診料 | ¥1,100 |
処方料 | ¥220 |
予防
コンドームを正しく着用することで、性行為による感染を大幅に防ぐことが可能です。不特定多数の方との性行為も感染リスクを高めるため、避けることが大切です。
パートナーの感染がわかった場合、特に自覚症状がなくても感染を広げないために検査を受けましょう。感染拡大を防ぐためにも早期発見・治療が重要です。
よくある質問
感染経路は?
性行為によって感染します。キスだけでも感染のリスクがあるので注意が必要です
検査は保険が適用されますか?
当院ではすべての検査は自費でございます。
治療しないとどうなりますか?
治療をせずに放置していると進行して炎症や不妊の原因につながります。マイコプラズマ・ウレアプラズマは、自覚症状がない場合もあるので知らないうちに人に感染させていたり、病気が進行している場合もあります。
マイコプラズマ肺炎とは違う病気ですか?
マイコプラズマ肺炎とは違う原因菌です。マイコプラズマ肺炎は、飛沫によって感染しますが、性感染症のマイコプラズマは飛沫感染ではなく性行為によって感染します。
マイコプラズマやウレアプラズマは常在菌ですか?
厳密に「常在菌」なのか、「病原菌」なのかという問題は、医師の間でも議論が分かれる事があります。しかし、「常在菌」として軽んじてしまうと痛い目に合う事がしばしばあります。我々のクリニックではクラミジアと同等の「病原性」、「不妊原因」と捉えて早期発見、早期治療を心がけています。
治りにくいですか?
マイコプラズマやウレアプラズマは淋菌やクラミジアと同様に、1回の抗生剤投与で100%完治を保証できるわけではありません。その理由は、耐性菌の問題があるためです。マイコプラズマやウレアプラズマに効果的な抗生剤はマクロライド系、ニューキノロン系、テトラサイクリン系である事がわかっていますが、実際にどの抗生剤が有効であるかは、治療を行ってみなければわかりません。当院では5種類の抗生剤をご用意しております。
なぜ検査費用が安いのか!?
性感染症自由診療におけるマイコプラズマ・ウレアプラズマの検査費用にはばらつきがありますが、都内の性感染症専門クリニックでは相場が17,600円程度とされています。
なぜ当院ではマイコプラズマ・ウレアプラズマ検査が6,600円からご提供しているか、「なぜそんなに安いんですか?」と聞かれることがございます。これはひとえに院長先生の方針からこのようなリーズナブルな検査費用が定まっているのです。
出来るだけ多くの検査を
マイコプラズマ・ウレアプラズマにかかっている患者様の多くは無症状でパートナー様が感染したという理由でご来院されます。「相手はすべての検査をして、それだけだったのでマイコプラズマの検査と治療をしてください」と患者様はおっしゃいます。そのような情報を受け、当然私たち医療スタッフも「まずはマイコプラズマの検査が大切だ」と考えます。しかし、性感染症のマイコプラズマに罹患(りかん)している患者様の多くが同時に淋菌やクラミジアに感染していたり、のどにも感染していたりしています。「のどに感染していても、尿道炎の抗生剤服用で治るんでしょ」と患者様はおっしゃいます。もちろん抗生剤服用による治療は全身治療ですので、のどのマイコプラズマにも効果があります。しかし、のどは血流が乏しいこともあり、尿道炎に対して程の効果は期待できず、のどだけ残ってしまう事もあります。
そのようなわけで私たちはマイコプラズマを疑う患者様には最初の時点で淋菌やクラミジアの検査もおすすめしています。また、治ったか否か確認をする2週間後の治癒検査(ちゆけんさ)の際にはのどの検査もおすすめしています。
例えば淋菌・クラミジア・マイコプラズマ・ウレアプラズマのセット検査でも検査費用は12,650円です(診察料1,650円、女性は内診料1,650円は別途かかります)。
例えば尿マイコプラズマ・ウレアプラズマ、のどマイコプラズマ・ウレアプラズマの検査費用は13,200円です。(診察料1,650円、女性は内診料1,650円は別途かかります)。
たまにお電話で「変な検査をしているから安いという事ではないですか?」と問われます。変な検査とは(??)わかりませんが、そのような事は一切行っておりません。当院では、今はどこでも受けられる最も高精度のPCR検査を採用しています。
いま、最も治りにくい性病、マイコプラズマジェニタリウムの検査をぜひ
淋病やクラミジアは歴史が長く、効果的な抗生剤が確立している性感染症です。しかし、現在、日本性感染症学会でも問題となっているのはマイコプラズマ・ジェニタリウムです。2016年の日本性感染症学会が出版しているガイドラインでは、まだ【非クラミジア性非淋菌性尿道炎】という分類がなされていましたが、2020年版では【マイコプラズマ】という項目が新たに付加されました。そしてマイコプラズマジェニタリウムという病原体が今、最も治りにくい、すなわち耐性菌の多い病原体となりつつあるのです。
治りにくいとは?
では、治りにくいとはどのような意味でしょうか。その一つは【抗生剤で除菌がされづらい】事です。例えば、クラミジアであれば通常ひとつの抗生物質を飲めば90%が治癒します。しかし、マイコプラズマジェニタリウムの場合はひとつの抗生剤での治癒率が60%程度です(当院統計より)。よって、当院ではマイコプラズマジェニタリウムの診断がついた患者様には最初から2剤の抗生物質が処方されます。
もう一つの治りにくい理由は、【症状が残存しやすい】という点です。抗生剤2剤、3剤服用しても「まだムズムズが治りません」とおっしゃる患者様や「膿が減ったけれども、なくなりません」とおっしゃる患者様がいらっしゃいます。
完治するまで寄り添います
当院では上記のような【治りにくい患者様】には、治療経験豊かな医師が次の抗生剤の選択や、菌が完全に消失した後であれば慢性尿道炎として新たに抗生剤以外の症状を抑える薬剤の処方が検討されます。ぜひご相談ください。
ノリ先生からのメッセージ
マイコプラズマ・ジェニタリウムはいま世界中で、研究がなされている新しい分野の一つです。疑わしい症状がある場合、または症状が無くても不安な性行為があった場合には必ず検査を行い、陽性の際には新たなトラブルを引き起こさないよう速やかに治療を行いましょう。銀座ヒカリクリニックはあなたの味方です。いつでもお待ちしております。
症例解説と患者様のお声
*銀座ヒカリクリニックでは患者様ひとりひとりのご経験を貴重な症例としてとても大切にしています。Googleの口コミは、お名前が出てしまうのでご協力が難しい患者様には、“未来の患者様の為に”院内のアンケートにお答えいただいております。ここでは実際の患者様の症例と院長先生(ノリ先生)の解説、患者様のお声を匿名化してご紹介いたします。
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診断に苦慮し、その後も尿道炎症状が慢性化した難治性M.ジェニタリウムの一例
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最終的に3種類の抗生剤を使用するに至った、難治性マイコプラズマ・ジェニタリウムの一例
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風俗利用にて感染し、尿道炎症状を認めたU.ウレアリチカムの一例
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自身は無症状で、相手男性が尿道炎をきたしたことで発見されたMGの一例
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6種類の抗生剤を用いて完治した難治性M.ジェニタリウムの一例
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マイコプラズマ、ウレアプラズマと同時に咽頭淋病、陰部潰瘍、尖圭コンジローマを合併した一例
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風俗などではなく、彼女しかしていないのに感染したウレアプラズマの一例
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尿道のムズムズ感で見つかったU.ウレアリチカムの一例
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コンドームをしていたのに、透明な膿とかすかな違和感で見つかったマイコプラズマ・ジェニタリウムの一例
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淋病治療後に症状が残り、マイコプラズマ・ジェニタリウムにもかかっていたことが見つかった一例
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尿道の違和感、ムズムズ感のある、ウレアプラズマ・ウレアリチカムの一例
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おりもの症状認めたマイコプラズマ・ジェニタリウムの一例
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彼が感染した事で検査にいきついた、マイコプラズマ・ジェニタリウムの一例
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M.ジェニタリウム以外のマイコプラズマ・ウレアプラズマの菌で下腹部痛をきたした可能性が示唆された一例
- 肛門M.ジェニタリウム感染症を患った男性同性愛の一例
診断に苦慮し、その後も尿道炎症状が慢性化した難治性M.ジェニタリウムの一例
20歳代男性
3か月前から尿道の痛みと尿道から膿が出ていました。内科クリニックで淋菌とクラミジアが陰性で様子を見ていました。抗生剤のアジスロマイシン、オーグメンチン、サワシリン、レボフロなどを試しましたが、症状は改善しませんでした。
1か月前に別の泌尿器科クリニックでマイコプラズマ・ジェニタリウムが陽性、トリコモナスが陰性でした。ビブラマイシンを1週間飲んで、膿は止まりましたが、下腹部全体の痛みがあります。ここ1週間でまた膿も出てきました。
【専門医の解説】
M.ジェニタリウム(MG:マイコプラズマジェニタリウム)は、この患者さんのように比較的明瞭に症状が出るものの、保険診療では最初のスクリーニング検査として実施できず、「淋菌やクラミジアがいない」という証明をした後に施行されることが多いのが問題です。この方はご自身で粘って検査を受けに行き、診断に結び付きましたが、診断に至らない症例も多くいらっしゃることと察します。
今回、多くの抗生剤を服用されていましたが、なかなか症状が改善せず、このようにMGは難治性となり、薬に対する耐性化が問題とされています。適切な抗生剤処方と、その後のアフターケアがとても大切であると考えさせられる症例でした。
【その後の経緯】
当院ではまず尿沈渣を行い、尿中白血球の値は有意な上昇を認めず、症状とは解離がありました。MGに効果的であるアジスロマイシン、ビブラマイシンは既に服用済みでしたので、ミノサイクリン・シタフロキサシンの処方を致しました。それでも症状は若干残り、途中の性行為はありませんでしたが、夢精してしまったのちに若干の違和感が残りました。不安も強かったため念押しでアジスロマイシンの5日法を試しました。1か月後の治癒検査ではMG陰性を認めました。
しかし、その後も時々尿道痛を感じたり、違和感が残存していました。アフターケアとして、炎症を抑える薬を処方し、現在症状は落ち着きました。
【患者様からのお声(銀座ヒカリクリニック 口コミ)】
マイコプラズマと言うのは本当に厄介で、まず自由に検査をしてくれないクリニックが多いです。特に保険診療では制限があるらしく、自分で調べて検査を希望しても先生がOKしてくれません。銀座ヒカリクリニックさんでは検査したい時に検査を受けられるのでそのストレスが無くなりました。また、お薬の種類も豊富で、自分のような非典型?的な長期の症状に対しても必要な抗生剤や抗生剤以外の炎症を抑える薬などを駆使して積極的に治療に取り組んでくれました。本当に感謝しています。最初からここにすればよかった。
“自由に性病検査がしたい方、銀座ヒカリクリニックにお越しください!”
最終的に3種類の抗生剤を使用するに至った、難治性マイコプラズマ・ジェニタリウムの一例
30歳代男性 女性用風俗従事者
4,5日前から尿道の違和感、ムズムズ感、尿道から白い膿があります。
【経過】
尿はわずかに混濁しており、即日の淋菌・クラミジアの検査では陰性、マイコプラズマ・ジェニタリウム(MG)のみが陽性でした。ビブラマイシンが処方され症状はだいぶ軽快しましたが、若干の尿道のむず痒さ、違和感が残存していました。またおしっこの残りのような膿が出ていました。アジスロマイシン5日法が処方されましたが、その後違和感やかゆみが増して来たため、シタフロキサシン14日分が処方されました。その後MGは陰性になりました。
【専門医解説】
マイコプラズマ・ジェニタリウム(MG)は現在、学会でも話題になるほどの耐性菌の問題が指摘されています。当院では診断がついた時点で2種類ないし、3種類の抗生剤を使用して症状の改善を狙います。こういった多剤併用の抗生剤投与方法は結核やピロリ菌に対する治療等で有名ですが、MGもまさにそれだけ治りにくく、難治化する可能性のある菌です。
【患者様からのお声(銀座ヒカリクリニック 口コミ)】
トイレで自分の尿をみたら膿っぽくなっていたので、とても不安な気持ちになりました。ノリ先生はなんでも話せて検査や治療の希望も聞いてくれるので通院しやすいです。治してもらえて良かったです。
“性病のご相談をしたい事がある方、ぜひ銀座ヒカリクリニックにお越しください!”
風俗利用にて感染し、尿道炎症状を認めたU.ウレアリチカムの一例
50歳代男性 会社員
週に1回性風俗を利用しています。3日前に風俗を利用し、今朝から尿道の違和感、ムズムズ感が出てきました。尿4種検査と沈査をお願いします。
【経過】
尿は肉眼的には明らかな混濁はありませんでした。尿沈渣も正常であり、客観的に炎症を示す所見はありませんでした。性病の検査では淋菌、クラミジア、マイコプラズマなどのメジャーな検査は陰性であり、U.ウレアリチカムだけ陽性を認めました。ミノサイクリンのお薬でまっすぐに歩けないような感覚になってしまったため、翌週には薬剤を変更しました。尿道炎症状は完全に改善し、1か月後の治癒検査では陰性を確認しました。
【専門医の解説】
U.ウレアリチカムは当該患者様のように微細な症状の方もいれば、激しい尿道痛をきたす方もいらっしゃいます。この方の場合は混合感染は認めず、U.ウレアリチカム単独の感染でしたので、ムズムズ感はU.ウレアリチカムによるものであったと考えられます。ミノサイクリンのお薬は空腹で服用すると、副作用としてめまいの症状が強く出てしまうため、食後の服用が大切です。しかし、それでも副作用が出てしまう方には薬剤の変更を致しております。幸い、症状は改善し、1か月後の再検査で陰性を確認し完治しました。
【患者様からのお声(銀座ヒカリクリニック 口コミ)】
かなり昔にクラミジアに罹ったことはありましたが、ウレアなんとかというのにかかったのは初めてでした。尿道が何とも言えないムズムズ感があり、あれ、と思いました。検査は手際よくすぐにやってくれました。アプリで結果が分かるのも、すぐに結果が知れてとても良かったです。
ミノサイクリンのお薬はまっすぐ歩くとずれる感覚がありました。先生にご相談して薬剤変更をしてもらうと、次のお薬は大丈夫でした。症状も良くなり、治って良かったです。ありがとうございました。
“あれ? これ? もしかして?? と思う方、性病検査を受けてみましょう!”
自身は無症状で、相手男性が尿道炎をきたしたことで発見されたMGの一例
20歳代女性 会社員
私は無症状でしたが、彼がかゆくなり、マイコプラズマ・ジェニタリウムが陽性でした。私も検査を希望します。彼とは1か月前からお付き合いをしていて、2週間前に最後に性行為を行いました。1年前にクラミジアになってからおりもののにおいが気になることがあります。
【その後の経過】
診察では、特に外陰部やおりものに明らかな視診上の異常は認められませんでした。検査結果は、おりもののM.ジェニタリウム、U.パルバム、U.ウレアリチカムがそれぞれ陽性、のどは全て陰性でした。2種類の抗生剤同時投与にて、4週間後に陰性を確認しました。
【専門医の解説】
歴史:マイコプラズマ・ジェニタリウム(M.ジェニタリウム、MGなどとも表記されます)は1980年代に発見され、その後非クラミジア性非淋菌性尿道炎の原因菌の多くを占めている事が分かってきて、本邦では2012年から一般のクリニックで検査を行う事ができるようになり、2020年ガイドラインから一つの性感染症項目として記載されるようになりました。
症状:男性では尿道のムズムズ感と膿の排泄が典型で、女性は本症例のように無症状の事が多いです。
【患者様からのお声(銀座ヒカリクリニック 口コミ)】
よくわからないマイコプラズマという性病に罹ってしまっていて驚きました。彼の為にも早く治さなきゃというその一心でクリニックを受診させていただきました。受付の方の配慮や先生の治療方針は専門のクリニックという事もあり、とてもスムーズでした。最初から先生が「この性病は一番治りにくいから最初から2種類の抗生剤を使いましょう」と言ってくれて、一発で治って本当に良かったです。またトラブルになったら必ずリピートすると思います。リピートしなくて済むことが大切なのですが。
“よくわからない性病に罹ってしまった方、銀座ヒカリクリニックにお越しください!”
6種類の抗生剤を用いて完治した難治性M.ジェニタリウムの一例
20歳代女性 会社員
1か月前から膣入り口の痒みと、おりもの増加、悪臭、下腹部痛があります。彼氏がマイコプラズマ・ジェニタリウム、ウレアプラズマ・パルバムと診断されました。私の症状は本当に微妙なのですが、念のために検査を受けたいと思います。
【その後の経過】
診察では膣鏡の挿入がとても苦手な印象であったため、内診の際にはお声がけしながら丁寧に行われました。結果はM.ジェニタリウム、M.ホミニス、U.パルバムが陽性でした。アジスロマイシン、ビブラマイシン服用後、検査にてMGだけ再陽性でした。続いて、シタフロキサシンの服用してもらいましたが、次の検査でもMGの再々陽性でした。さらにアジスロマイシン5日法、ミノサイクリン、レボフロキサシンの服用で陰性化しました。
【専門医の解説】
本症例では「最初のお薬を服用しても再陽性で効果が無かった患者さんに、一番強い最後のお薬を服用してもらったら治った」と、それならば最初から一番強い最後のお薬を服用させれば良いじゃないかと思ってしまいがちですが、それは少し違います。まず、患者さん個人個人によってどの薬が一番効果的かは不明です。次に、こういった患者さんに最初からシタフロキサシンなどの薬を服用させたとて、再陽性になることが多いです。考え方としては、もともとMG陽性とは、1匹ではなく、たくさんのMGがいる事を示しており、アジスロマイシンで死滅するMG、ビブラマイシンで死滅するMG、シタフロキサシンで死滅するMG、、、がそれぞれあるイメージです。まずはアジスロマイシン、ビブラマイシンを服用して、それぞれの抗生剤で効果のある菌が死滅します。それで全てが死滅していれば完治となりますし、少量でも残存している場合は、それを後からシタフロキサシン、ミノサイクリンなどで治していきます。MGは耐性菌が多く、1種類の抗生剤ではまず治らない事が多いです。2,3種類を用いるとほとんどが治りますが、本症例のように、6種類の抗生剤を用いる事もあるのです。
【患者様からのお声(銀座ヒカリクリニック 口コミ)】
マイコプラズマ・ジェニタリウムという、治りにくいものにかかってしまい、大変でした。とても心配でした。何度抗生物質を飲んでも治らず、焦りましたが、先生方は冷静に対応して下さったので、最終的に陰性になって良かったです。これまで内診が苦手でしたが、さすがに何度も検査をしているうちに慣れました。ここの先生の内診は全然痛くなかったからよかったです。
“治りにくい性病に罹ってしまった方、銀座ヒカリクリニックでサポート致します!”
マイコプラズマ、ウレアプラズマと同時に咽頭淋病、陰部潰瘍、尖圭コンジローマを合併した一例
20歳代女性 性風俗従事者
4日前から性器にできものができました。性感染症ドックCを希望します。
【その後の経過】
内診にて多発する潰瘍を認めました。膣内はおりものが多くはない状態でした。検査結果では咽頭淋菌、おりものM.ホミニス、U.パルバム、U.ウレアリチカムが陽性で、抗生剤の点滴とお薬が処方されました。1か月後の治癒検査では、全て陰性となっていましたが、外陰部に巨大な尖圭コンジローマ結節を認めました。患者様は「あとひと月後には仕事に復帰したい」と強く希望されましたが、「それは難しい、全て直してからの復帰が望ましい」とお伝えしたところ、通院を自己中断されてしまいました。
【専門医の解説(銀座ヒカリクリニック 口コミ)】
不特定多数の方と性的関係を持っている方は性感染症を発症するリスクも高いという、よくある症例です。そして、自身が病気になっているという意識、今仕事復帰をすると周りの人にも迷惑をかけてしまうという認識の甘さが次の災難を生んでしまうのです。それをわかってもらう難しさに直面した症例でした。
“不特定多数の方と性的関係を持っている方は、性病検査をしましょう!”
風俗などではなく、彼女しかしていないのに感染したウレアプラズマの一例
30歳代男性 会社員
1週間前に1年来のパートナーとキス、クンニ、コンドームを用いない膣性交をしました。尿道がムズムズする感じがあります。尿の4種の検査と沈査をお願いします。
ちなみに、以前クラミジアになった時に、アジスロマイシンでは効かず、次の薬で治りました。
【その後の経過】
尿検査結果より、U.ウレアリチカム陽性で、他、淋菌、クラミジア、マイコプラズマは陰性でした。アジスロマイシンは以前服用歴があり、それでも菌が残存しているので、同じ薬は効果的でないと考え、次の抗生剤が処方されました。4週間後の治癒検査では完治を認めました。
【専門医の解説】
U.ウレアリチカムの症状は激痛、尿道違和感などが多く、今回、明らかにその症状が出ていました。また、他の菌には感染を認めず、症状の原因はU.ウレアリチカムであると考えられます。症状に関しては個人差もあり、無症状の方もいらっしゃいます。2週間の抗生剤で90%以上の方が一度で完治しています。
【患者様からのお声(銀座ヒカリクリニック 口コミ)】
クラミジアの時のようなムズムズがあったので、クラミジアだけの検査で良いかなと思っていたのですが、先生が4種は検査したほうが良いと言ってくれて、結果、良かったと思いました。まさかウレアプラズマでこのような症状が出るとは思っていなかったので。やはり専門医の先生に診てもらうのが一番だと思いました。
受付のスタッフの方々はいつもとても笑顔で接してくれてありがたいです。
“彼女としてしていないのに、性病の症状が出現した方、私たちがお支えします”
尿道のムズムズ感で見つかったU.ウレアリチカムの一例
60歳代男性
尿道のムズムズ感があります。前にクラミジアになりましたが、その時と似ています。尿4種検査と沈査をお願いします。
【その後の経過】
尿は肉眼で見て混濁はありませんでした。結果は、尿ウレアリチカムが陽性であり、他の淋菌、クラミジア、マイコプラズマは陰性でした。尿沈渣では尿中白血球の上昇は認めませんでした。1種類の抗生剤を2週間服用し、4週間後に完治しました。
【専門医の解説】
私たち専門医は尿の肉眼的所見と言うものをいつも大切にしています。もし、尿に混濁を認めると、ばい菌と戦う白血球の数が尿中で上昇している可能性があるためです。その場合炎症が強く出ている事となります。この方の場合は尿は混濁なく綺麗でした。しかし、マイコプラズマ・ウレアプラズマ検査はPCR法の精度の高い検査ですので、遺伝子さえ拾えば尿自体がきれいであっても検出ができます。
【患者様からのお声(銀座ヒカリクリニック 口コミ)】
何かおかしいと思っていて、前のクラミジアにまたなっちゃったかなと思っていたのですが、結果、ウレアプラズマでした。よく知らなかった菌だけど、先生のいう事聞いてお薬を飲んでいたらすぐに治って良かったです。
“尿道のムズムズがあり、どの薬を飲んだらわからない方、ぜひ銀座ヒカリクリニックにお越しください”
コンドームをしていたのに、透明な膿とかすかな違和感で見つかったマイコプラズマ・ジェニタリウムの一例
60歳代男性
2週間前に風俗でコンドームを用いた膣性交をしました。1週間前から尿道から透明な膿が出てきます。尿7種と尿沈渣の検査を希望します。
【その後の経過】
尿は軽度混濁を認めました。尿マイコプラズマ・ジェニタリウム(MG)が陽性で、尿中白血球は軽度上昇していました。2種類の抗生剤で1週間後の白血球は正常化し、4週間後の治癒検査ではMG陰性を認めました。
【専門医の解説】
透明な膿が出てくる性感染症にはMGまたはクラミジアが有名です。MGもクラミジアも無症状から強い尿道のかすかなムズムズ感、違和感などの症状を来たすことが知られ、尿中白血球も全くの正常から、100以上になることもあります。この患者さんは透明膿と軽度の炎症を認めていました。耐性菌も問題になっていますが、今回は2種類の抗生剤で完治しました。
【患者様からのお声(銀座ヒカリクリニック 口コミ)】
マイコプラズマなんていう菌がいるというのには驚きました。性病と言ったらクラミジアくらいしか知らなかったから。2種類の抗生物質で治って良かったです。
“性病のどんな検査をしてよいか分からない方、まずは銀座ヒカリクリニックにお越しください”
淋病治療後に症状が残り、マイコプラズマ・ジェニタリウムにもかかっていたことが見つかった一例
40歳代男性 会社員
202X年5月21日と25日に性行為を行いました。5月26日から尿道痛と違和感がありました。5月29日から白い膿があります。5月30日にご来院されました。尿2種と沈査の検査と即日抗生剤治療を希望します。
【その後の経過】
6月1日、検査結果は淋菌陽性、尿中白血球は50-99個でした。クラミジアは陰性でした。飲み薬の抗生剤1では白い膿が少しだけ止まったくらいで、排尿痛が残っていました。淋菌に効果のある点滴治療を行いました。
6月15日、膿は白から透明に変化しました。パンツにつくと白っぽくなります。排尿時には痛みがあり、完全には治っていない気がしていました。淋菌の治癒検査では陰性、同時にマイコプラズマ・ウレアプラズマ検査を施行され、抗生剤2が処方されました。
6月22日、17日より透明の液体は止まり、20日より痛みも取れました。まだたまにパンツが汚れるのでもう少しかかっているのかもしれません。抗生剤2の継続と抗生剤3が処方されました。
その後症状は改善し、7月13日に治癒検査にて再陽性となりました。
その後、患者様はお忙しく通院はできなくなりました。
1月13日、抗生剤4が処方されました。
2月15日、2回目の治癒検査でマイコプラズマ・ジェニタリウムは陰性となり、終診です。
【専門医の解説】
患者様は今回、最初に淋菌とクラミジアの検査を行い、淋菌陽性であったのですが、結果的には淋菌とマイコプラズマ・ジェニタリウムに感染していたわけで、保険診療で行うと、今回のような経過になりがちです。自由診療では患者様が望めば最初から尿4種の検査も行えるので、私たちはなるべく広めの検査をお勧めしています。
しかし、今回は淋病治療後も症状が残存していたので、発見に繋がりました。もしM.ジェニタリウムの症状がない場合、淋病が治った後に良かった良かったと安心してしまいます。その意味では今回症状があって良かったと思うわけです。相手に移してしまうリスクや、重症化してしまうリスク、母子感染させてしまうリスクなど、性感染症は早めに見つからなければ話がどんどん大きくなってしまう事があるので注意が必要です。
【患者様からのお声(銀座ヒカリクリニック 口コミ)】
まさか自分が淋病とマイコプラズマに同時に罹っているとは思わなかったので驚きました。先生は冷静に順序だてて治して言ってくれてとても安心して治療が受けられました。症状が変化するごとに「それはたぶんこの菌がこうなって、ああなって」とイメージしやすいように説明を頂けて、又いただいたお薬もスタッフの皆さんから副作用の出ない方法などを丁寧に教えていただけたので、うまいこと効いてくれてほかったです。もう性病はこりごりです。
“淋病治療後に症状が残ってしまう方は、銀座ヒカリクリニックにお越しください”
尿道の違和感、ムズムズ感のある、ウレアプラズマ・ウレアリチカムの一例
30歳代男性 自営業
2,3か月前からの尿道の違和感とムズムズ感があります。相手が膣にかゆみが有り、ウレアプラズマ陽性と診断されていました。
最後の性病検査は先月、市役所で行い、HIV,梅毒、B,C型肝炎、クラミジアは陰性でした。
【その後の経過】
尿は肉眼的に見て、きれいでした。尿検査を行い、ウレアプラズマ・ウレアリチカムが陽性で、マイコプラズマは陰性でした。抗生剤が2週間分処方されました。飲み始めから4週間後の治癒検査では陰性になっており、終診となりました。
【専門医の解説】
症状のあるウレアプラズマ・ウレアリチカムは治療適応と考えられるため、抗生剤による治療が行われました。時としてウレアリチカムは激痛の事もありますが、今回はとても軽微な症状でした。また、本人に症状が無くても、この場合はパートナーの女性が細菌性膣症などの症状を訴えている場合であれば、治療の適応になります。二人で治していかないとピンポン感染になるためです。
【患者様からのお声(銀座ヒカリクリニック 口コミ)】
私はいつも市役所などの公的機関で無料の検査を受けてきました。そして、自由診療のクリニックは高額であると前にどこかのクリニックの口コミを見た事があったので、行きたくないと正直思っていました。しかし、銀座ヒカリクリニックさんはその中でもとても安く設定してくれていて、本当に患者さんを治そうという気持ちが、先生やスタッフの皆さんからひしひしと感じました。これだけしっかりとした診療をしてくれるのなら自由診療でも納得です。受付の女性はいつも笑顔でお声がけしてくれて性病だけではなく、心も落ち着きました。
“当院でウレアプラズマ検査、してみませんか?”
おりもの症状認めたマイコプラズマ・ジェニタリウムの一例
20歳代女性 会社員
2週間前に彼氏と性交渉をしました。1週間前からかゆみがあり、おりものが多い、性交痛があります。これまでに性病検査をしたことが無いので、全部、性感染症ドックCをやりたいです。彼も2日前に病院に行きましたが、何も診断されませんでした。
【その後の経過】
性感染症ドックCの結果のうち、陽性はおりもののマイコプラズマ・ジェニタリウムのみでした。他は全て陰性でした。抗生剤1,2が処方され、4週間後に治癒検査では再陽性でした。この時、彼氏とはセックスを続けているようでした。さらに抗生剤3,4が処方され、4週間後に治癒検査が施行され、再々陽性でした。その後、この方は通院を自己中断されました。
【専門医の解説】
理論的にはあっても良いのですが、マイコプラズマ・ジェニタリウム(M.ジェニタリウム)の感染で、女性のおりもの症状が出る事は比較的珍しい事です。M.ジェニタリウムで多いのは、男性の尿道違和感、透明膿の排泄、女性の膀胱炎症状などであり、おりものやのどの症状は稀です。
しかし、今回は女性側に症状が出現し、診断に至りました。最後まで治癒検査ができていないので心配ですが、薬だけでも飲んでいただけていたら、症状は改善してくれているはずと思います。
彼の件ですが、詳しく聴いてみると、彼は亀頭炎症状が出ており、近医で亀頭炎は治りかけているので、尿検査をしましょうと言って、尿検査をしてもらい問題ないという判断であったそうです。しかし、単に尿検査と言ってもどの項目を検査してもらっているか、保険診療ではあいまいです。
自由診療のクリニックの多くは、尿の2,4,7種検査などと銘打って、項目を明らかにしていますが、保険での尿検査は、例えば、尿一般、尿沈渣、尿淋菌、クラミジア同時検査、尿MG/TV検査などがありますが、どの検査を医師が選択したのか、患者様に伝わっていない事が多いです。医師も意地悪をしているのではなく、保険診療では患者さんが多すぎて忙しくなってしまい、伝えそびれてしまうのです。
よって、この患者さんに関しても同じことが言えます。彼氏さんも検査をした方が良いです。
また、自身の症状や病気が完治する前に性交渉をしてしまうのもいけません。ピンポン感染してしまうためです。治療がなかなか進まなくなってしまいます。
“ピンポン感染を疑う場合は、もう一度性病検査、してみませんか?”
彼が感染した事で検査にいきついた、マイコプラズマ・ジェニタリウムの一例
20歳代女性 学生
私は無症状ですが、彼がマイコプラズマに感染したというので調べに来ました。のどとおりもののマイコプラズマ・ウレアプラズマ検査を希望します。
【その後の経過】
検査結果はM.ジェニタリウム、M.ホミニス、U.パルバムが陽性で、U.ウレアリチカムは陰性でした。抗生剤が2種類処方されました。その後、治癒検査には来られませんでした。
【専門医の解説】
女性に症状が無く、男性に症状が出て発覚する、典型的なマイコプラズマ・ジェニタリウム症例です。どこかで治癒検査を受けてくれている事を祈ります。お大事になさってください。
“治癒検査が「まだ」の方、銀座ヒカリクリニックで検査してみませんか”
M.ジェニタリウム以外のマイコプラズマ・ウレアプラズマの菌で下腹部痛をきたした可能性が示唆された一例
20歳代女性 性風俗従事者
3週間前から下腹部痛があります。すべての検査がしたいです。性感染症ドックCをお願いします。
【その後の経過】
診察ではおりものの量は中等量、白色で異臭はありませんでした。検査結果はM.ホミニス、U.パルバム、U.ウレアリチカムが陽性で、他のおりもの、のど、血液検査は全て陰性でした。抗生剤が2週間分処方され、それからは4週間後の治癒検査には訪れませんでした。
【専門医の解説】
下腹部痛を起こす可能性のある性感染症は一般的には淋菌やクラミジアが重症化した場合です。今回、淋菌やクラミジアがなく、マイコプラズマ・ジェニタリウム以外のマイコプラズマ、ウレアプラズマにより、症状が来たした可能性があります。それを証明するには、治癒検査を行い、菌がいなくなった段階で下腹部痛の症状が改善しているか否かを診なければなりませんが、患者様は通院を中断してしまわれました。その後、半年後にまた症状を来たして来られたのですが、結局ピンポン感染を続けてしまっていました。
女性の下腹部痛は性感染症の他にも、卵巣出血、排卵痛、子宮外妊娠、卵巣嚢腫、茎捻転など多岐にわたります。また、消化器系の虫垂炎、憩室炎、便秘症、泌尿器科系の尿路結石など挙げたらきりがありません。それでも私たちは性病の可能性だけでも除外してあげなければいけないと考えています。
「これだけ検査で陰性ならもう性病は大丈夫です。他の科の先生に診てもらいましょう」と言えるまで、しっかりと診させていただき、診たものを伝える努力を怠りません。もしなかなか治らない症状などがございましたら是非ご相談ください。
“性行為をした後に何かしらの症状がある場合は、性病検査を受けてみましょう”
完治するのに3か月かかったM.ジェニタリウムの一例
30歳代男性 トレーナー
1-3か月前に風俗やマッチングアプリを利用しました。キス、クンニ、コンドームを用いないフェラチオ、膣性交、肛門性交をしています。2,3か月前から尿道の違和感、ムズムズ感、尿道から膿、咽の腫れ、痛みがあります。
2,3回扁桃炎と診断されました。性感染症ドックCを受けてみたいです。
【その後の経過】
尿は肉眼で見て、かなり混濁していました。尿中にクラミジアとマイコプラズマ・ジェニタリウムを認めました。抗生剤1,2が処方され、4週間後に治癒検査が行われました。クラミジアは陰性を確認し、M.ジェニタリウムは残りました。抗生剤3が2週間分処方されました。4週間後の治癒検査で再々陽性を認め、抗生剤4が処方されました。初診から3か月が経過したところでM.ジェニタリウムは陰性になり、終診となりました。
【専門医の解説】
不特定多数のPや肛門性交をしており、ハイリスクな患者さんです。尿道炎症状もあり、クラミジアとマイコプラズマ・ジェニタリウムに感染していました。M.ジェニタリウムは治りにくい菌として有名であり、クラミジアが1回で完治したところ、M.ジェニタリウムは3回の再検査で治りました。治らなくても根気強く一つ一つの抗生剤を試していくことが大切です。急がば回れの治療です。
【患者様からのお声(銀座ヒカリクリニック 口コミ)】
M.ジェニタリウムの治療は本当に大変で、何度も折れかけたけど、先生やスタッフに優しくしてもらえて何とか頑張れました。今後またかからないように気を付けようと思います。
“M.ジェニタリウム治療で心が折れかけた方、銀座ヒカリクリニックでお待ちしております”
わずかなおりものの増加、ほぼないような痒みで見つかったM.ジェニタリウムの一例
20歳代女性 会社員
1か月前からおりもの増加、痒みは何となくありましたが、ほぼ無症状でした。相手が過去に梅毒になったことがあり、他、M.ジェニタリウム、U.パルバム陽性でした。私は他のクリニックで淋菌、クラミジアが陰性でした。自分も感染していないか念のために検査がしたいんです。
【その後の経過】
内診では、おりものはそれほど多くはないと感じられました。
M.ジェニタリウム、M.ホミニス、U.パルバムが陽性でした。その後不正出血がありましたが、ピルも飲んでいる為、ピルが原因なのか、マイコプラズマが原因なのかははっきりしませんでした。すぐに2剤の抗生剤が投与されました。2週間後に急に痒みがひどくなり、中の方がかゆくなってしまいました。内診で、酒かす様のおりものを認め、抗生剤によるカンジダ症状だろうと考えられ、膣洗浄および膣錠が処方され、症状は速やかに軽快しました。
内服から4週間後の検査でM.ジェニタリウムのみ再陽性であり、次の抗生剤が2週間分処方されました。さらに4週間後の検査では、M.ジェニタリウム再々陽性で、さらに2剤の抗生剤が追加処方されました。
さらに4週間後の検査にてM.ジェニタリウムは陰性となりました。
【解説】
この患者さんのように、女性の性感染症によるおりもの症状は本当に微細です。この方の表現も「おりものが僅かに増加、かゆみはかすかにあるがほとんど無症状」と言っていますし、このような表現をなさる患者さんはとても多いです。
彼はM.ホミニスが陰性でしたが、この方は陽性でした。カップルで持っている菌に矛盾が生じる事はよくある事です。それは相手が免疫が強く、互いに移し合わない事もあるためです。不思議に思うかもしれませんが、よくあります。
M.ジェニタリウムは耐性菌で知られる、今最も治りにくい性病の1つです。今回も最初に2剤、次に1剤、最後に2剤の計5剤の抗生剤が使用されました。完治までには2ヶ月程度経過しています。
【患者様のお声(銀座ヒカリクリニック 口コミ)】
最初はほとんど症状が無かったのですが、彼の方が尿道炎症状が出てしまい、先に菌が出て、一緒に治そうという話になり、念のために検査をしてみた所、マイコプラズマと言う聞き慣れない性病に罹っている事が分かりました。地元の病院では検査してもらえなかったのですが、銀座ヒカリクリニックさんは院長先生をはじめ、性病にお詳しい専門のクリニックだったので、これはすぐに治しましょうと言ってくれて良かったです。彼は他のクリニックですぐに治ったので、不安でしたが、私も2ヶ月はかかりましたが確実に治ったので本当に来て良かったです。ありがとうございました。
“銀座ヒカリクリニックでは治りにくいマイコプラズマの性病の患者さんをお待ちしております。私たちの知恵と忍耐で必ず完治に導きます”
抗生剤アレルギーのある方のウレアリチカムについて、治療が成功した一例
20歳代女性 メンエス(メンズエステ)勤務
週に3,4日、1日2-4名のお客さんを相手しています。2年付き合っているパートナーがいて、コンドームを用いない膣性交をしています。
1年前に細菌性膣症になりましたが、今は無症状です。半年前にウレアプラズマと診断をされました。ニューキノロン系の抗生剤を処方してもらいましたが、あかみとかゆみと涙と鼻水が止まらなくなってしまいました。他の薬で治療がしたいです。
【その後の経過】
治療後の確認検査がなされていなかったため、まずはおりもののマイコプラズマ・ウレアプラズマ検査が行われました。ウレアプラズマ・ウレアリチカムが陽性であり、ニューキノロン系でない、テトラサイクリン系の抗生剤2週間分が処方されました。薬を飲んでいた時はおりものが良好でしたが、飲み終わってからおりもの増加と悪臭でリバウンドしてしまった感じがしました。膣錠などで対応し、治癒検査を行うとのどとおりもののウレアリチカムの再陽性を認めました。さらに2剤の抗生剤が処方され、治癒検査にて、陰性を確認しました。
【解説】
マイコプラズマ・ウレアプラズマは細胞壁を持たない特徴からクラミジアに非常によく似た菌であり、タンパク質やDNAをターゲットとする抗生剤が良く効きます。患者さんは前医にて、ニューキノロン系抗生剤にアレルギー反応を来たしてしまったため、それ以外の抗生剤を使用し、完治しました。
マイコプラズマ・ウレアプラズマは基本的に指入れだけでは感染はありません。メンズエステは様々なプレイができる所と出来ないところとあるようで、クンニリングスなどができる所であれば、お客さんののどにウレアプラズマがいれば、感染の機会になります。またこの方はパートナーもいて、コンドームを使用しない性行為を行っていますので、そちらからの感染も疑われます。
【患者様のお声(銀座ヒカリクリニック 口コミ)】
薬の種類が多いのがホームページで分かったので治してもらえると思ってきました。ウレアプラズマを治療してもらっておりものの調子も良くなりました。
“マイコプラズマ・ウレアプラズマの治療でお困りなら、銀座ヒカリクリニックにお越しくださいませ”
一度治したはずのマイコプラズマジェニタリウムがまた陽性となってしまった一例
20歳代女性
ずっと昔のパートナーがマイコプラズマ・ウレアプラズマで、その時に私も治したのですが、心配なのでもう一度検査をしに来ました。
最近不正出血がありましたが、ピルも飲んでいるのでそのせいかもしれないです。
【その後の経緯】
内診では、おりものが茶褐色であり、不正出血として矛盾しないものでした。ドックCが行われ、マイコプラズマ・ジェニタリウム陽性で、2種類の抗生剤が処方されました。4週間後の検査ではマイコプラズマ・ジェニタリウムは陰性化しており、完治しました。
【解説】
「マイコプラズマが一度治ったはずなのに、また陽性になった」というお話はたまに見られる現象です。もちろん、再感染している事もありますが、治療で一時的に菌の量が少なくなったものの、完全に死滅しきらずしばらくしてから症状が再燃される方もしばしばいらっしゃいます(特に男性では尿道炎症状がもとに戻ります)。その場合には完全に菌を体の外へと排除させるため、再度の抗生剤治療が必要となります。
【患者様のお声(銀座ヒカリクリニック 口コミ)】
以前、治したはずのマイコプラズマがもう一度陽性になったので驚きました。でもしっかりと治療してもらえたので良かったです。また来ます。
“繰り返すマイコプラズマジェニタリウムにお困りの方は銀座ヒカリクリニックをご予約下さいませ”
肛門M.ジェニタリウム感染症を患った男性同性愛の一例
20歳代 男性 マッチングアプリ利用者、肛門性交入れられる方
無症状ですが、パートナーがマイコプラズマになりました。のどの検査をお願いします。え、肛門にもうつることあるんですか?
【その後の経過】
肛門マイコプラズマ・ジェニタリウム、ウレアプラズマ・ウレアリチカム陽性であり、2剤の抗生物質をお勧めしましたが、1剤のみを選択し、4週間後の治癒検査でマイコプラズマ・ジェニタリウムは再陽性でした。ウレアリチカムは完治しました。
次の抗生物質が処方され、4週間後の再検査では陰性を確認し完治ました。
【専門医の解説】
マイコプラズマ・ウレアプラズマは本当に淋菌やクラミジアと同じで、性器だけではなく、のどや肛門の粘膜にも感染します。無症状がとても多いのでなかなか検出できず、日ごろの定期検査がとても大切です。基本的には肛門性交をするとリスクが上がりますが、中には舐められただけで感染する方もいらっしゃいます。不安な場合は検査をしましょう。
【患者様からのお声(銀座ヒカリクリニック 口コミ)】
まさか、肛門に感染しているとは思いませんでした。しかも治りにくい種類のマイコプラズマの様でした。最初から2つの抗生物質を飲んでおけば早く治ったのにと思いました。次からは先生のいう事は聞こうと思います。
“肛門性交で心配な方は銀座ヒカリクリニックで検査をしましょう”
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