淋病とは
淋病(読み方:りんびょう)とは、淋菌(りんきん)という細菌がセックスやオーラルセックス等で感染する性感染症の病気のひとつです。別名、淋菌感染症(りんきんかんせんしょう)とも言います。
性器だけでなく、のどへの感染も
淋病は性器だけでなく、ディープキスやオーラルセックスでのどに、アナルセックスで直腸に感染することがあります。のどに感染した場合には症状に乏しいため、無自覚のまま感染を拡げやすいとされています。
性器に感染した場合、男女で症状が異なります
男性が尿道に感染すると激痛や膿などで気付きやすいのですが、女性は感染しても自覚症状に乏しく、症状がほとんどないケースも少なくありません。無症状でも治療を受けて治さないと悪化して深刻な状態になる可能性がありますし、パートナーを繰り返し感染させてしまう可能性があります。また男性でも症状を来さない方がしばしばいらっしゃいます。
放置すると不妊リスクが
女性は淋病を放置していると将来の不妊や子宮外妊娠の原因になってしまう可能性があります。男性の場合も、きちんと治さないと無精子症になる可能性があります。また、出産時に母親が感染していると、出産時に赤ちゃんへうつしてしまうこともあります。
感染しやすく、クラミジア同時感染も多い
性感染症の中でも淋病は感染しやすい傾向があり、感染している相手との1回のセックスで20~50%が感染するとされています。さらに、淋病と同時にクラミジアにも感染しているケースも20~30%にもなると報告されています。
耐性菌の増加により、治癒の確認が重要
近年、抗生物質が効かない耐性菌が増えています。淋病を起こす淋菌にも耐性菌が多くなっているため、治療を受けるだけでなく、きちんと治ったかどうかを確認してもらうこと(治癒検査と言います)が重要です。
→いつかに治療された淋菌感染症の治癒検査を銀座で受けてみませんか。
淋病の症状
男女、個人、そして感染した場所によって症状が大きく異なります。男性の尿道に感染した場合の症状は比較的強いのですが(ただし無症状の場合もしばしばみられます)、女性の膣に感染した場合や、男女ともにのどへの感染ではほとんど症状を起こしません。
男性の症状
尿道粘膜に感染すると炎症を起こして激しい排尿痛を起こします。また、尿道から大量の膿が出ることも多くなっています。他に尿道のかゆみ・不快感、精巣上体の腫れ、発熱などを起こすこともあります。
膿は粘り気があり、色は白ややや黄色がかっています。
症状はクラミジアと似ていますが、淋病は排尿痛が強くて膿は粘度があって大量です。クラミジアは強い痛みが出ることは少なく、膿も粘りが少なくサラっとしています。しかし、症状のみで病原体の特定はできませんので、必ず検査する事をオススメ致します。また症状のある患者様は特に混合感染している可能性も多いため、セットでの検査をオススメしております。
男性が感染したまま放置した場合のリスク
ほとんどの場合は排尿痛で受診されますが、治療せずに放置すると前立腺や精巣に感染を拡げて前立腺炎や精巣上体炎になる可能性があり、無精子症になってしまうこともあります。完治するまできちんと治療を受けることが重要です。
女性の症状
膣に感染しても、はっきりわかる症状を起こすことが少ないのですが、子宮頸管に感染して炎症を起こすと、おりものや生理に変化が起こることがあります。
主な症状には、おりものの増加、不正出血(生理以外に起こる出血)、下腹部の痛み、性交痛などがあります。おりものの変化は量がやや増える程度で、匂いや色などの変化はほとんどありません。
女性が感染したまま放置した場合のリスク
感染した淋菌は奥に拡がって卵管炎、骨盤内炎症性疾患(PID)などを起こすことがあります。放置していると卵管が癒着して詰まるなどを起こして不妊の原因になる可能性があります。また、淋病は母子感染するため、感染したまま出産すると赤ちゃんにうつってしまいます。早めに検査を受け、感染していた場合には治療を受けてしっかり治しましょう。
のどの症状
のどにうつった場合症状が出ることはほとんどありませんが、まれにのどの痛みや違和感、痰がらみのような症状が出ることがあります。淋病がのどに感染することが知られていないため、ディープキス、フェラチオ、クンニリングスでうつり、知らないまま感染して拡げてしまうケースが増えています。
直腸の症状
肛門の不快感・かゆみ、アナルセックス時の痛み、下痢、血便などを起こすことがあります。
感染経路
淋菌は、精液、膣分泌液、感染した箇所の粘膜(性器・のど・直腸など)に存在しており、それが粘膜に触れることで淋病に感染します。感染が起こるのは、セックス、ディープキスやフェラチオ、クンニリングスを含むオーラルセックス、アナルセックスです。
のど
キスや食器の共有で感染するリスクは低いと考えられていますが、唾液による感染などに関してはまだわかっていません。
淋病の方にフェラチオ・クンニリングスをするとのどに感染する可能性がありますし、のどに感染している方にフェラチオ・クンニリングスをされた場合は性器に感染する可能性があります。
直腸
アナルセックスをした場合、直腸に感染することもあります。
目
性行為ではありませんが、淋菌を含む分泌物が付着した指で目に触れ、目の粘膜に淋菌が感染してしまうケースもあります。
母子感染
出産時にお母さんが淋病に感染していると母子感染して赤ちゃんにうつってしまうことがあります。一般的な妊婦健診の検査項目には入っていないケースが多いのですが、女性は感染していても自覚症状が現れにくいため妊婦さんには必ず検査を受けておくようおすすめしています。
→不安な行為があった場合は、銀座ヒカリクリニックに当日予約(お電話にて)を受け付けております。
淋病の検査・診断・治療・副作用
検査
無症状の場合も検査によって感染の有無を確かめることができます。検査のタイミングも感染機会の直後から可能です。
感染が疑われる部分から検体を採取して確認します。
男性 | 初尿、膿 |
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女性 | 膣ぬぐい液 |
のど | うがい液、咽頭周辺のぬぐい液 |
直腸 | 肛門周辺のぬぐい液 |
淋病の治療について
筋肉注射や点滴などによる治療で治せます。薬が効かない耐性菌が増加傾向にあるため、治療から2-3週間程度経過してから再検査を受け、陰性になっていると確認されたら治療終了です。きちんと確認しないと感染が拡がって不妊、男性不妊につながる可能性があります。また、症状がなくてもパートナーの検査や治療も不可欠です。お互いに繰り返しうつし合ってしまわないためにも、しっかり検査と治療を受けましょう。
治療内容
筋肉注射・点滴などで抗生剤薬剤を投与します。治療方法は症状などに合わせて選択します。場合によって、1回の治療で終了するケースもあります。
治療の流れと注意するポイント
検査を受けて陽性と診断されたら筋肉注射や点滴による治療を受け、再検査で陰性になったら治療完了です。耐性菌が増えている現在、有効性が高いのはセフトリアキソン(ロセフィン)とスペクチノマイシン(トロビシン)です。再検査で陰性になるのを確認するまでしっかり治療を受けましょう。
淋病の治療の副作用(リスク)ついて
感染治療で用いる抗生物質の副作用として下痢などの症状が出ることがございます。このような症状が出た場合はすぐに担当医師へご相談ください。
淋病の検査・治療費用
病名 | 検査費 | 治療費 |
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淋菌* | 咽頭、性器 各々¥3,300 |
筋肉注射または点滴 |
表示価格は全て税抜きです。
治療に際して、上記の他に処方料¥220、整腸剤・制吐剤などにそれぞれ¥110がかかります。
*即日検査は1項目当たり追加¥2,200で実施可能で、診察終了1時間前までに診察を受けられた方までとさせていただきます。
診療料金
初診料 | ¥1,650 |
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再診料 | ¥1,100 |
処方料 | ¥220 |
淋病の予防
セックス、オーラルセックス、アナルセックスでは、必ずコンドームをつけてください。ただし、コンドームは外れる・破れる可能性があるなど100%完全に淋病の感染を防ぐことはできません。「もしかしたら」と思ったら、必ず早めに受診して、検査を受けましょう。
動画でわかる、淋病
淋病(淋菌感染症)について、もう少し詳しく知りたい! という患者様へ
当院の院長先生が作成された動画をご参考にしてください。
なぜ検査費用が安いのか!?
性感染症自由診療における検査1項目の費用にはばらつきがありますが、都内の性感染症専門クリニックでは相場が8,800円程度とされています。
なぜ当院の検査1項目が3,300円からご提供しているか、「なぜそんなに安いんですか?」とたまに聞かれることがございます。これはひとえに院長先生の方針からこのようなリーズナブルな検査費用が定まっているのです。
出来るだけ多くの検査を
淋病にかかっている患者様の多くは尿道痛や膿の排泄でご来院されます。「調べてみると淋病が疑わしいから淋病の検査と治療をしてください」と患者様はおっしゃいます。そのような情報を受け、当然私たち医療スタッフも「まずは淋病が疑わしい」と考えます。しかし、淋病に罹患(りかん)している患者様の約30%がクラミジア尿道炎にも感染していたり、のどの淋病にも感染していたりしています。「のどに感染していても、尿道炎の点滴で治るんでしょ」と患者様はおっしゃいます。もちろん点滴治療は全身治療ですので、のどの淋病にも効果があります。しかし、のどは血流が乏しいこともあり、尿道炎に対して程の効果は期待できず、のどだけ残ってしまう事もあります。
そのようなわけで私たちは淋病を疑う患者様には最初の時点でクラミジアの検査もおすすめしています。また、治ったか否か確認をする2週間後の治癒検査(ちゆけんさ)の際にはのどの検査もおすすめしています。
例えば淋菌・クラミジアのセット検査でも検査費用は6,050円です(診察料1,650円、女性は内診料1,650円は別途かかります)。
例えば尿淋菌、のど淋菌の検査費用は6,600円です。(診察料1,650円、女性は内診料1,650円は別途かかります)。
たまにお電話で「変な検査をしているから安いという事ではないですか?」と問われます。変な検査とは(??)わかりませんが、そのような事は一切行っておりません。当院では、今はどこでも受けられる最も高精度のPCR検査を採用しています。
いま、最も治りにくい性病、マイコプラズマジェニタリウムの検査をぜひ
淋病やクラミジアは歴史が長く、効果的な抗生剤が確立している性感染症です。しかし、現在、日本性感染症学会でも問題となっているのはマイコプラズマ・ジェニタリウムです。2016年の日本性感染症学会が出版しているガイドラインでは、まだ【非クラミジア性非淋菌性尿道炎】という分類がなされていましたが、2020年版では【マイコプラズマ】という項目が新たに付加されました。そしてマイコプラズマジェニタリウムという病原体が今、最も治りにくい、すなわち耐性菌の多い病原体となりつつあるのです。
治りにくいとは?
では、治りにくいとはどのような意味でしょうか。その一つは【抗生剤で除菌がされづらい】事です。例えば、クラミジアであれば通常ひとつの抗生物質を飲めば90%が治癒します。しかし、マイコプラズマジェニタリウムの場合はひとつの抗生剤での治癒率が60%程度です(当院統計より)。よって、当院ではマイコプラズマジェニタリウムの診断がついた患者様には最初から2剤の抗生物質が処方されます。
もう一つの治りにくい理由は、【症状が残存しやすい】という点です。抗生剤2剤、3剤服用しても「まだムズムズが治りません」とおっしゃる患者様や「膿が減ったけれども、なくなりません」とおっしゃる患者様がいらっしゃいます。
完治するまで寄り添います
当院では上記のような【治りにくい患者様】には、治療経験豊かな医師が次の抗生剤の選択や、菌が完全に消失した後であれば慢性尿道炎として新たに抗生剤以外の症状を抑える薬剤の処方が検討されます。ぜひご相談ください。
ノリ先生からのメッセージ
クラミジアは世界で、そして本邦でも最も多いとされる性感染症のひとつです。疑わしい症状がある場合、または症状が無くても不安な性行為があった場合には必ず検査を行い、陽性の際には新たなトラブルを引き起こさないよう速やかに治療を行いましょう。銀座ヒカリクリニックはあなたの味方です。いつでもお待ちしております。
症例解説と患者様のお声(口コミ)
*銀座ヒカリクリニックでは患者様ひとりひとりのご経験を貴重な症例としてとても大切にしています。Googleの口コミは、お名前が出てしまうのでご協力が難しい患者様には、“未来の患者様の為に”院内のアンケートにお答えいただいております。ここでは実際の患者様の症例と院長先生(ノリ先生)の解説、患者様のお声を匿名化してご紹介いたします。
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キスとクンニで感染したのど淋病の一例
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定期的な検査で見つかった無症状のど淋病の一例
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風俗でのフェラチオで感染したと思われる、症状は典型的だが潜伏期間が長かった淋病の一例
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初回は淋菌・クラミジアダブル感染後、なかなか淋病から抜け出せなくなってしまい、4回連続で陽性となってしまった一例
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3週間と長い潜伏期間を経て、徐々に症状が悪化してきた淋病の一例
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風俗利用後に尿道痛と白い膿を伴い発症した淋菌、クラミジア同時感染の一例
キスとクンニで感染したのど淋病の一例
20歳代 男性 会社員
2週間前に風俗でディープキスとクンニだけをしました。性病が怖いので自分のペニスには触れさせませんでした。その後心配になり、郵送検査でのどの検査を行ったところ、淋病陽性でした。思い返せば若干咽に違和感がある気もします。
【専門医の解説】
のどの性感染症には、淋病の他にクラミジアやマイコプラズマ、ウレアプラズマもあります。中でも淋病は文献上も、当院統計データにおいても一番多いのどの性病の原因菌です。患者さんの症状は典型的であり、皆さん「陽性が出るや否や、なんとなく咽の症状がある気がする」と言う程度の微細な症状(又は無症状)の方がほとんどです。はその後セフトリアキソンの点滴1回で治療し、治癒しました。
【患者様からのお声(銀座ヒカリクリニック 口コミ)】
前に行ったことのあるクリニックでは郵送検査をしたのに、もう一度検査をさせられました。ここではそういうのが無くて良かったです。あと、経験豊かな先生が直接、治療や病気の説明をしてくれました。それも安心しました。
“身に覚えのあるオーラルセックスをした後は性病検査をしましょう”
定期的な検査で見つかった無症状のど淋病の一例
50歳代男性 会社員
無症状ですが、風俗を利用するので、定期的に検査がしたいです。性感染症ドックBを希望します。男性更年期障害も興味があります、検査と治療を希望します。
検査後。男性ホルモン内服処方後。
全くの無症状なのに、のどの淋病にかかっていて驚きました。男性ホルモンを飲んでから朝立ちが良くなりました。
【専門医の解説】
風俗利用があるため、定期的に検査を受けに来て下さる患者さんです。全くの無症状でも淋菌、クラミジア、マイコプラズマ・ウレアプラズマなどは陽性になることがあります。淋菌はとても激しい症状が出ることで知られていますが、女性器やのどではそのほとんどが無症状です。また、のどの淋菌感染症の場合、しっかりと点滴をしても治りにくい事があります。この方の場合は、次は、2倍量にてセフトリアキソンの点滴を実施する方針となりました。
【患者様からのお声(銀座ヒカリクリニック 口コミ)】
1回の治療で90%が治ると聞いていたので驚きました。でも以前、治りにくかった時にすぐに総合病院に紹介されてしまい、恥ずかしい思いをしたことがあるので、ここではクリニックに通院したまま次の治療に移行してもらえるのがありがたかったです。またスーパー淋菌も不安だったので、飲み薬もいただけないかとご提案したら、快くご処方を頂け大変助かりました。引き続きよろしくお願いいたします。
“淋病の検査と治療がしたい時は、銀座ヒカリクリニックにお任せください”
風俗でのフェラチオで感染したと思われる、症状は典型的だが潜伏期間が長かった淋病の一例
40歳代男性 会社員
15年前に淋病に罹ったことがあります。2週間前に風俗でキスとコンドームを用いないフェラチオをしてもらいました。4,5日前から尿道の違和感、ムズムズ感、尿道から白い膿が出てきました。パンツにくっつくような感じがしました。尿2種の検査と即日の抗生剤治療を希望します。
【経緯】
尿2種沈査が施行されました。即日の抗生剤治療にはミノサイクリンが処方され、2,3日で症状はほぼ消失しました。
検査結果は尿中淋菌陽性、尿中白血球20-29個/顕微鏡毎視野、赤血球10-19個/顕微鏡毎視野でした。比較的症状は強く(膿、ムズムズ)、客観的炎症所見(白血球と赤血球の上昇)を有する淋病の診断で、抗生剤の点滴加療が行われました。その後症状のぶり返しはなく、2週間で完治しました。
【専門医の解説】
不安な性行為から10日後なので、淋病としては潜伏期間が長かったことになります(通常は2-7日間)。激しめの症状と炎症を伴う典型的な淋菌性尿道炎であったと思います。幸い、最初の抗生剤の服用で症状はほとんど消失し、沈査においても白血球、赤血球は改善しました。最後に念押しの点滴を実施し、最終的に陰性を確認しました。
【患者様からのお声(銀座ヒカリクリニック 口コミ)】
最初の薬で症状がほとんど改善したのがとても良かったです。その後、点滴は安心して受ける事が出来、確認検査ではしっかりと陰性になっていました。先生はもちろん、スタッフの皆さんも優しくてここのクリニックは好きです。
“尿道から膿が出てパンツにくっつくような場合には性病検査をしましょう”
初回は淋菌・クラミジアダブル感染後、なかなか淋病から抜け出せなくなってしまい、4回連続で陽性となってしまった一例
30歳代男性 普通のお仕事
1年前にクラミジアになりました。1週間前にパートナーとゴムあり?性交をしました。3,4日前から尿道違和感と膿が出てきます。尿2種検査と即日抗生剤治療を希望します。
【その後の経過】
202X年9月13日 淋菌陽性、クラミジア陽性、尿中白血球100個/毎視野であり、抗生剤1g点滴と飲み薬の抗生剤が処方されました。
9月30日 その後症状は一時軽快しましたが、25日頃から再び膿が出るようになりました。念のためMU検査も追加し、すべて陰性を確認しました。同時に淋菌は再陽性を認めましたので、抗生剤のお尻の注射が投与されました。
202X+1年1月6日 その後、良くなっていましたが、パートナーが再び淋病になってしまいました。年末お酒を飲んだ時にその方といたしてしまい、年明けからモヤモヤする感じがして、2,3日頃から膿が出てきました。パートナーは年末に淋病になり、治っていない可能性があると言っていました。再び尿2種検査、沈査が行われ、クラミジアは完治、淋病は再陽性、尿中白血球は、100以上/顕微鏡毎視野を認め、抗生剤1g点滴が投与されました。
202X+1年2月21日 パートナーが1週間前から淋病になりました。私も尿道から膿が出ています。淋病の検査を行い、陽性、抗生剤1g点滴を投与しました。
その後、通院は自己中断されました。
【専門医の解説】
5か月の間に4回の淋病陽性を認めてしまった症例です。この4回の治療で共通する事は治癒検査に一度もご来院されていないという事です。治癒検査の必要性とお願いは私たち医療者は常に行いますが、無理やり患者さんを病院に連れてくることはできません。よく、当院の患者さんで、「なかなかパートナーがクリニックを射受診しないから先生からも言ってほしい」と言われることがありますが、私たちはYou Tubeで訴える事が精一杯です。本症例の患者さんは毎回クリニックでの治療で症状は軽快していますが、いつか大事に至ってしまうのではないかと心配です。パートナーさんも一人なのかは不明ですが、ことあるごとに淋病になっているようで、心配です。
【患者様からのお声(銀座ヒカリクリニック 口コミ)】
いつもありがとうございます。次回治癒検査お願いします。
“繰り返す尿道炎症状のある方は性病検査をしましょう”
3週間と長い潜伏期間を経て、徐々に症状が悪化してきた淋病の一例
20歳代男性 学生
4週間前に彼女とキス、クンニリングス、フェラチオ、コンドームを用いない膣性交を行いました。1週間前から尿道の痛みと尿道からの白い膿が出てきました。とても心配なので尿検査と咽の検査も行いたいです。即日で治療も受けたいです。
【その後の経過】
採取した尿は肉眼的に見ても著明に混濁していました。抗生剤が処方されました。尿検査の結果は淋菌陽性、白血球は100個以上出ていました。他、クラミジア、マイコプラズマ、ウレアプラズマは陰性でした。抗生剤の服用でだいぶ症状が抑えられていましたが、淋菌はぶり返すことも多いので、点滴が施行されました。2週間後の確認検査の際にはのどと尿の淋菌でともに陰性を確認して終了となしました。
【専門医の解説】
本症例のポイントは付き合いたてのトラブルが多い点と、潜伏期間が比較的長かった点です。まず付き合いたてから3,4か月後にたいていトラブルは起こります。この方は付き合ってから1.5か月後であったようです。1回の性行為で性病がうつる確率は30%と言われており、必ず1回でうつるわけではないという事が言えるわけです。
淋病の潜伏期間は通常、2-7日程度なので、3週間後から症状が現れるというのは比較的遅いと判断されます。ただし、症状に気づけるか否か、と言うのは個人差もあり、もしかすると最初の1週間頃から少しずつ症状が出ており、3週間後にそれが悪化して気づいたのかもしれません。
【患者様からのお声(銀座ヒカリクリニック 口コミ)】
診察初日からのどの感染も不安だったのですが、私が学生という事も考慮していただいて「まずは一番大切な尿検査からやりましょう。のどは最終的に陰性を確認すれば良いので、尿の治療を行ってから最後の治癒検査で共に見てはいかがですか」と聞いてくださいました。少しでも安くできるように配慮していただけて助かりました。最初に症状がある時はとても不安で辛いですが、処方してもらった薬が効き始め、症状が無くなってくると、本当に落ち着きました。そして点滴は痛くなかったです。なるべく細い針を使っていると言っていました。
“付き合いたての方で、痛みや膿などの症状のある方は性病検査をしましょう”
風俗利用後に尿道痛と白い膿を伴い発症した淋菌、クラミジア同時感染の一例
40歳代男性 会社員
以前、淋病になったことがあります。
2週間前に風俗で、キス、クンニリングス、コンドームを用いないフェラチオ、素股をしてもらい、4,5日前から尿道の痛みと白い膿が出ています。淋菌とクラミジアの検査と、即日での治療を希望します。
【その後の経過】
尿は肉眼的にみて、混濁が明瞭でした。症状も明瞭に認めていましたので、医師からは抗生剤の服用が指示されました。尿検査では淋菌、クラミジア共に陽性でした。患者様はその後、ご来院し、淋病に効果のある点滴をうけて、症状は軽快し、2週間後の治癒検査ではのど、尿ともに淋菌とクラミジアが陰性の結果で終診となりました。
【専門医の解説】
淋菌陽性の患者さんにクラミジアの検査をすると30-50%の方が陽性になります。尿淋菌陽性の患者さんにのどの検査もしてもらうと10-30%に陽性が見られます。それくらい尿クラミジアやのど淋病はよくあるものです。
淋菌はほぼ100%が点滴で治るので治癒検査は不要と言われる先生もいらっしゃいますが、最近では治癒検査で再陽性の患者さんも少なくなく、特にのどの淋病はとても治りにくい事もあります。必ず治癒検査をお勧めします。
【患者様からのお声(銀座ヒカリクリニック 口コミ)】
前にもなったことあるので驚きませんでしたが、スムーズな対応で助かりました。僕みたいに慣れている人には希望する検査だけをしてくれるし、検査が分からない人にはアドバイスをしているようなので、とてもいいクリニックだと思います。
“風俗で遊んだ後に尿から膿が出たら、性病専門のクリニックですぐに検査をしてみましょう”
銀座ヒカリクリニック
アクセス:有楽町線 銀座一丁目駅より徒歩1分
本日の診療予約:03-6879-9875(急患受け入れも可)
*混雑時には、お電話に出られない場合があります。お手数ですが、数分後におかけ直しください。
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