20歳代女性　性風俗従事者
外陰部の痛みがすごくて、座っているだけでも痛いんです。治療薬が欲しくて受診しました。排尿痛がありますが、残尿感や頻尿はありません。
最終性交は1週間前でした。出来物ができた感じはありませんが、拭くのが痛く、おりものは多い気がします。ちょっと前は白濁していましたが、今は透明に血が混ざっている感じです。

【診察】
外陰部は両側大陰唇に多発潰瘍を認めました（本人は自覚なし、画像2-5）。両側小陰唇には著明な浮腫（むくみ）を認めました（Before、画像1）。尿中白血球+++でした。

【診断】2型単純ヘルペス特異抗原検査陽性にて、性器ヘルペスと診断されました。

【治療】バラシクロビル10日、ﾋﾞﾀﾞﾗﾋﾞﾝ軟膏が処方され、膀胱炎に対してはﾚﾎﾞﾌﾛ5日間が処方されました。両側小陰唇の著明な浮腫に対して、ソルコーテフ100㎎1A投与されました。1週間後には浮腫は改善していました（After）。

【専門医の解説】
性器ヘルペスでひどい症状の方はしばしば来られますが、これほどまでに腫れてしまった患者様は珍しいです。治療前後の写真を見るとその腫れの異常さが理解できると思います。通常、陰部潰瘍というのは性感染症の場合は梅毒又は性器ヘルペスが該当します。性感染症でない場合にはカンジダ、帯状疱疹、ベイチェット病、固定薬疹などもあります。この方は特異抗原検査で陽性でしたので、性器ヘルペスの診断がつきました。

【患者様のお声（銀座ヒカリクリニック　口コミ）】
分けがわからないほどに腫れてしまって、困りましたが、先生の処置のおかげで速やかに腫れが治まり、薬で何とか治りました。座っているだけでも痛かったので、今後二度と再発してほしくないと願います。