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2025.01.26

細菌性膣症を繰り返す理由10選!|東京・性病検査・安い|銀座ヒカリクリニック

1.はじめに

細菌性膣症(Bacterial Vaginosis, BV)は、女性にとって非常に一般的な膣の疾患です。膣内の善玉菌(乳酸菌)と悪玉菌(病原性細菌)のバランスが崩れることで発症します。この状態が毎月繰り返される場合、いくつかの特定の原因や生活習慣が関連している可能性があります。本コラムでは、性感染症学会専門医の視点から、毎月細菌性膣症になってしまう可能性のある10の理由を解説します。

1-1. ホルモンバランスの乱れ

月経周期に伴うホルモンの変動は、膣内環境に影響を与えます。特に、エストロゲンが減少する時期には乳酸菌の数が減りやすく、悪玉菌が増殖しやすくなります。

1-2. 過剰な洗浄

膣を過剰に洗浄すると、必要な乳酸菌まで洗い流してしまうことがあります。アルカリ性の石鹸やボディソープの使用は特に問題で、膣のpHバランスを崩す可能性があります。

1-3. 性交渉

コンドームを使用しない性交渉は、膣内の細菌バランスを崩す原因となります。また、性的パートナーの細菌が膣内に影響を与えることもあります。

1-4. 抗生物質の使用

抗生物質は感染症の治療に効果的ですが、膣内の善玉菌も一緒に死滅させてしまうことがあります。その結果、細菌性膣症のリスクが高まります。

1-5. 食生活の乱れ

砂糖や加工食品を多く摂取すると、全身の免疫力が低下し、膣内の細菌バランスにも悪影響を及ぼす可能性があります。一方、乳酸菌を多く含む発酵食品を摂取することでリスクを軽減できます。

1-6. ストレス

ストレスはホルモンバランスや免疫機能に悪影響を与えます。慢性的なストレスは膣内環境を不安定にし、細菌性膣症を引き起こしやすくします。

1-7. タンポンやナプキンの長時間使用

月経中にタンポンやナプキンを長時間交換せずに使用することは、膣内で細菌が増殖するリスクを高めます。定期的な交換が重要です。

1-8. 喫煙

喫煙は全身の血流を悪化させ、免疫力を低下させることで膣内の健康にも悪影響を与えます。研究によれば、喫煙者は非喫煙者に比べてBVのリスクが高いとされています。

1-9. 下着の選び方

通気性の悪い下着やタイトな衣類は膣周辺を湿った状態にし、細菌の増殖を助長します。綿素材の通気性の良い下着を選ぶことが推奨されます。

1-10. パートナー間での再感染

性的パートナー間で細菌が循環し、再感染が繰り返される場合があります。パートナーも治療を受けることでこのリスクを減らすことができます。

2.毎月の再発を防ぐためにできること

細菌性膣症を予防するためには、以下のポイントを意識することが大切です:

  1. 膣の過剰な洗浄を避ける:水での優しい洗浄を心掛けましょう。

  2. コンドームを使用する:性行為中の感染リスクを減らします。

  3. 発酵食品を摂取する:ヨーグルトや味噌、キムチなどの乳酸菌を含む食品が有益です。

  4. ストレス管理:リラックスする時間を設け、十分な睡眠を取ること。

  5. 定期的な検診:異常を感じたら専門医の診察を受けましょう。

3.まとめ

毎月細菌性膣症を繰り返す背景には、生活習慣や身体の変化が複雑に絡み合っています。自分の生活を見直し、必要に応じて専門医に相談することで、症状を効果的に予防・管理することができます。健康的な膣環境を保つために、今回紹介した10のポイントをぜひ参考にしてください。

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