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2025.02.08

性病予防のための包茎手術|東京・性病検査・安い|銀座ヒカリクリニック

*当院で包茎手術を望まれる方はこちらをご覧くださいませ。

1. はじめに

性感染症(STI)の予防には、コンドームの使用や定期的な検査が推奨されますが、実は包茎もリスク要因の一つとして挙げられます。包茎による皮膚のたるみや接地面の増加は、細菌やウイルスの温床となりやすく、亀頭包皮炎や尖圭コンジローマを繰り返す原因になることがあります。本コラムでは、日本性感染症学会専門医として、銀座で性病専門クリニックを経営する私が、包茎の分類、新たな視点からの包茎評価、そして包茎手術の意義について詳しく解説します。

2. 包茎の一般的な分類

包茎は通常、以下の3種類に分類されます。

  • 真性包茎:包皮口が狭く、勃起時や通常時に亀頭を露出できない状態。清潔が保ちにくく、細菌やウイルスが繁殖しやすい。

  • 仮性包茎:通常時は包皮が亀頭を覆うが、勃起時には露出できる状態。清潔にしやすいが、包皮が多いため湿気がこもりやすい。

  • 嵌頓(かんとん)包茎:強制的に剥いた際に包皮が戻らず、亀頭が締め付けられる状態。血流が阻害される危険性があるため、早急な対応が必要。

3. 新たな包茎の分類提案

従来の分類に加え、性感染症予防の観点から新たな評価方法を提案します。

  • 準嵌頓包茎タイプ:血流障害を来すほどの締め付けはないが、陰茎体部の一部でくびれがあり、勃起時、非勃起時のどちらかにおいて、スムースに亀頭を露出できない状態。一見、剥けているように見えても、包皮が不自由な状態であるため、皮が余った状態の時には皮膚の接地面が多く、菌やウイルスが繁殖しやすい。

  • 皮が重なったタイプ:完全に剥けて亀頭が露出しているものの、皮のたるみにより局所的に皮膚が密着し、摩擦やこすれが生じることで炎症を起こしやすい。

  • 加齢に伴い皮がたるむタイプ:若いころは皮膚の張りでそこまで問題にならなかった包皮が、加齢に伴ってたるみ、余剰な皮膚が原因で傷や裂傷が生じ、性感染症にかかりやすくなる。

4. 包茎による性感染症のリスク

皮膚の接地面と細菌・ウイルスの温床

包皮が余ることで皮膚が密着する部分が増え湿気や汗がこもりやすくなります。この環境は細菌やウイルスが繁殖しやすく、性感染症のリスクを高めます。特に亀頭包皮炎を繰り返すケースでは、包茎の構造的な問題が関与している可能性が高いです。

摩擦・こすれによる裂傷の危険性

包皮が多いと、性交時や日常の摩擦によって小さな裂傷が生じやすくなります。この裂傷が性感染症の入口となり、梅毒や尖圭コンジローマ、ヘルペスなどのウイルスが侵入しやすくなります。

亀頭包皮炎や尖圭コンジローマの繰り返し

特に、包皮が多く湿った環境が続くと、亀頭包皮炎を繰り返すリスクが高まります。また、ヒトパピローマウイルス(HPV)による尖圭コンジローマも発症しやすくなり、治療後も再発しやすい傾向があります。

5. 包茎手術の意義と性感染症予防への貢献

衛生管理の向上

包茎手術を受けることで、亀頭と包皮の間に汚れが溜まりにくくなり、日常的な清潔管理が容易になります。その結果、細菌やウイルスの繁殖リスクが減少し、性感染症予防につながります。

摩擦や裂傷のリスク低減

余分な包皮が取り除かれることで、性交時の摩擦による裂傷が起こりにくくなります。これにより、性感染症の侵入経路を減らすことができます。

尖圭コンジローマや亀頭包皮炎の予防

亀頭包皮炎を繰り返している人や、尖圭コンジローマを何度も発症する人は、包茎手術によって再発リスクを低減できる可能性があります。特にHPV感染リスクの低減において有効であると考えられます。

6. まとめ

包茎は単なる見た目の問題ではなく、性感染症のリスクを高める要因の一つです。従来の真性包茎・仮性包茎・嵌頓包茎の分類だけでなく、新たな視点から包茎を評価し、リスクの高いケースでは手術を検討することが重要です。皮膚の接地面や摩擦、裂傷のリスクを考慮し、性感染症の予防策として包茎手術を検討することが、健康管理の一環として有効な選択肢となるでしょう。

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