- 1.はじめに
- 1-1. 自覚症状がないまま進行する
- 1-2. 誤診による不適切な治療
- 1-3. 治療中断による再感染
- 1-4. 性感染症の予防策を誤解している
- 1-5. パートナーへの告知を躊躇する
- 1-6. インターネット情報への過信
- 1-7. 匿名性の高い検査への過信
- 1-8. 性感染症の心理的影響
- 1-9. 薬剤耐性菌の増加
- 1-10. 未成年者の性感染症問題
- 2.トラブルを避けるためのポイント
1.はじめに
性感染症(STD)は、適切な予防策と早期の治療が必要な重要な健康問題です。しかし、診断や治療の過程でさまざまなトラブルが発生することがあります。本記事では、性感染症専門医の視点から、性病に関連する10の典型的なトラブルを取り上げ、その原因や対処法について解説します。
1-1. 自覚症状がないまま進行する
性感染症の多くは、初期段階で自覚症状がほとんどありません。たとえば、クラミジア感染症は男女ともに無症状で進行することが多く、放置すると不妊のリスクが高まります。定期的な検査を受けることが重要です。
1-2. 誤診による不適切な治療
症状が非特異的である場合、性感染症と他の病気が混同されることがあります。例として、カンジダ感染症とクラミジア感染症の症状が似ていることが挙げられます。専門医の診断と正確な検査が必要です。
1-3. 治療中断による再感染
薬の服用を途中でやめたり、パートナーと一緒に治療を受けなかったりすると、再感染のリスクが高まります。治療指示をしっかり守り、パートナーも含めた治療を行いましょう。
1-4. 性感染症の予防策を誤解している
コンドームの使用は性感染症予防に有効ですが、完璧ではありません。たとえば、梅毒や性器ヘルペス、尖圭コンジローマは皮膚の接触で感染することがあります。正しい知識と複合的な予防策が必要です。
1-5. パートナーへの告知を躊躇する
性感染症に感染した場合、パートナーに伝えることは重要ですが、躊躇する人も少なくありません。告知が遅れると、パートナーの健康被害や感染拡大のリスクが高まります。専門家のサポートを受けながら、誠実に話し合うことが大切です。
1-6. インターネット情報への過信
ネット上の情報は玉石混交です。不正確な情報に基づいて自己判断し、不適切な治療を行うケースもあります。信頼性の高い情報源を選び、必要に応じて医療機関を受診してください。
1-7. 匿名性の高い検査への過信
匿名性が高い検査サービスは利用しやすい反面、フォローアップや治療が不十分になることがあります。結果が陽性の場合、速やかに医療機関で適切な治療を受けることが重要です。
1-8. 性感染症の心理的影響
感染が確認された際、強い不安や羞恥心に悩む人も多いです。これにより、必要な治療を先延ばしにするケースがあります。心理的サポートを受けることで、適切な対応がしやすくなります。
1-9. 薬剤耐性菌の増加
性感染症の中には、薬剤耐性を持つ菌が増加しているものもあります。淋病はその代表例です。抗生物質の使用は医師の指示に従い、ネットで抗生物質を買いあさるのを控える事が重要です。
1-10. 未成年者の性感染症問題
未成年者の性感染症は増加傾向にありますが、性教育が不十分であることが原因の一つです。早期からの適切な性教育と相談しやすい環境づくりが求められます。
また性病だけではなく、最も社会的問題となるのは昨今話題に挙げられる性虐待や性加害の問題です。加害者も被害者も生まないよう、社会で取り組んでいかなければならないと考えています。
2.トラブルを避けるためのポイント
性病にまつわるトラブルを避けるためには、以下のポイントを押さえておくことが大切です:
定期的な検査:リスクのある行動があった場合や、パートナーが変わった場合は検査を受けましょう。
正確な知識の習得:性感染症に関する最新の情報を信頼できる医療機関や公的機関から入手してください。
早期受診と治療:異常を感じたらすぐに専門医を受診し、適切な治療を受けることが重要です。
パートナーとの協力:性感染症の予防や治療は、パートナーと一緒に取り組むことが必要です。
性感染症は適切な対処をすれば予防・治療可能な疾患です。知識と行動で健康を守りましょう!
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記事監修
院長 剣木憲文(けんのき のりふみ)
医師、医学博士
日本性感染症学会認定医
銀座ヒカリクリニック院長
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メディア(取材)
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