- 1はじめに
- 1-1. 性的パートナーが多い人
- 1-2. コンドームを使用しない人
- 1-3. 免疫力が低下している人
- 1-4. 性的に積極的な若年層
- 1-5. 薬物やアルコールの乱用がある人
- 2.予防方法
- 3.結論
1.はじめに
尖圭コンジローマは、ヒトパピローマウイルス(HPV)に感染することによって引き起こされる性器の皮膚や粘膜に現れるいぼの一種です。HPVは非常に広く、性行為を通じて感染するため、性行為を行うすべての人々がリスクにさらされます。しかし、感染しやすい人々にはいくつかの共通の特徴があります。今回は、尖圭コンジローマにうつりやすい人の特徴を5つ紹介し、その予防法についても触れていきます。
1-1. 性的パートナーが多い人
尖圭コンジローマを引き起こすHPVは、主に性的接触時に皮膚を介して伝播します。したがって、性行為のパートナーが多い人は、感染のリスクが高まります。なぜなら、HPVに感染した人との接触の機会が増えるからです。また、性行為の際にコンドームを使用しない場合、HPVを含むウイルスが性器、肛門、口などに接触しやすくなります。特にHPV予防のワクチンを接種していない人との行為では、注意が必要です。
1-2. コンドームを使用しない人
コンドームはHPVを含む多くの性感染症を予防するのに役立ちます。しかし、尖圭コンジローマに感染するリスクが高いのは、コンドームを使用しない、または途中で外してしまう習慣がある人です。コンドームは100%感染を防げるわけではありませんが、少なくともHPVが性器の外側や、膣、肛門周辺に接触するリスクを減らします。また、HPVは性器だけでなく、皮膚と皮膚が接触する部分でも感染するため、コンドームを使用していても、完全に感染リスクを排除できるわけではありません。とはいえ、性行為の際にコンドームを使用することが、感染リスクを最小限に抑える最も簡単で効果的な方法です。
1-3. 免疫力が低下している人
免疫力が低下している人は、HPVに感染しやすく、感染した後にウイルスが活性化しやすい傾向があります。免疫力が低下する原因としては、ストレス、慢性的な病気(糖尿病やHIVなど)、免疫抑制剤を使用していること、または栄養不良などが挙げられます。特に、HIVに感染している人は免疫力が大幅に低下するため、HPVに感染した際に尖圭コンジローマが発症する可能性が高くなります。免疫力を強化するためには、健康的な食生活、規則正しい生活習慣、適度な運動、ビタミンの飲み薬などが重要です。
1-4. 性的に積極的な若年層
若年層は、性行動が活発であることが多く、尖圭コンジローマに感染しやすいグループとなります。特に、性的に活発な10代後半から20代前半の人々は、HPVに感染するリスクが高いとされています。この年齢層では、新しいパートナーとの性行為が多くなる傾向があり、その分HPVに感染する機会も増加します。また、若年層は免疫系が完全に成熟していないため、感染後のウイルス排除が難しく、感染が持続しやすいとも言われています。早期にHPVワクチンを接種することは、このリスクを減少させるための有効な手段とされています。
1-5. 薬物やアルコールの乱用がある人
薬物やアルコールの乱用がある人は、性行為の際に適切な予防策を取らないことが多く、その結果として尖圭コンジローマに感染しやすくなります。酔っているときや薬物を使用しているときは、自己管理が低下し、コンドームを使用しない、あるいは危険な性行為を行うリスクが高まります。また、アルコールや薬物は免疫力を低下させる可能性もあるため、感染後に病気が進行しやすくなるという問題もあります。
2.予防方法
尖圭コンジローマを予防するためには、以下の対策が有効です。
1. HPVワクチンの接種
HPVワクチン(子宮頸がんワクチン、商品名:サーバリックス、ガーダシル、シルガード)は、HPVの主要な型に対して予防効果があります。特に、若い女性や男性が接種することで、尖圭コンジローマやその他のHPV関連の疾患を予防することができます。ワクチンは、性行為を始める前に接種することが最も効果的ですが、成人でも接種することが推奨されています。
一時期HPVワクチンは様々な副作用が出るとされていましたが、2018年の名古屋スタディでそのような症状は薬害ではなかったという結論が出ています。詳細は下記のコラムをご参照ください。
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2. コンドームの使用
性行為の際には必ずコンドームを使用することが、最も簡単で効果的な予防方法の一つです。特に複数のパートナーがいる場合や不特定多数との性行為が予想される場合は、コンドームを使用することで感染リスクを大幅に減少させることができます。
3. 免疫力の強化
健康的な生活習慣を維持し、免疫力を高めることが重要です。バランスの取れた食事、十分な睡眠、ストレス管理、適度な運動、ビタミン内服などを実践し、免疫力を強化しましょう。免疫力が高いと、HPVに感染しても体が早期にウイルスを排除できる可能性が高くなります。免疫力が低下している時というのは、お肌のトラブルを来たしやすく、同時に性器の皮膚や粘膜も炎症を起こしやすくなっている事が多いです。そのような場合にはビタミンB6,C,E, Lシステイン、スタチンなどのお薬がおすすめです。
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4. 危険な性行為を避ける
薬物やアルコールを使用した状態での性行為は避けるべきです。酔ったり薬を使ったりしていると、性行為の際に不適切な行動をとりやすく、感染リスクが高まります。冷静な判断を保つためには、薬物やアルコールの乱用を控えることが大切です。
5. 定期的な性病チェック
定期的に性感染症の検査(当院では性感染症ドックやおりものベーシック、尿4種などがおすすめ)を受けることで、HPVやその他の性感染症を早期に発見し、適切な治療を受けることができます。特に、症状が現れにくいHPVは、定期的な診察・内診で発見できる可能性が高くなります。
3.結論
尖圭コンジローマにうつりやすい人には共通した特徴がいくつかあります。性的に活発で、免疫力が低下している場合や、コンドームを使用しない場合、薬物やアルコールを乱用している場合などは、感染リスクが高まります。しかし、HPVワクチンの接種やコンドームの使用、免疫力を強化する生活習慣の実践などによって、リスクを軽減することができます。健康を守るためにも、これらの予防策を取り入れることが重要です。
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記事監修
院長 剣木憲文(けんのき のりふみ)
医師、医学博士
日本性感染症学会認定医
銀座ヒカリクリニック院長
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