細菌性膣症|東京・性感染症内科|銀座ヒカリクリニック

細菌性膣症とは

狭い意味での性感染症ではありませんが、主な症状が淋菌・クラミジア・マイコプラズマ・ウレアプラズマ・トリコモナス・カンジダなどによる性感染症と似ています(性感染症関連疾患と呼ばれています)。そのため、検査してみると細菌性膣症だということがわかるケースがあります。また、他の病原体とともに混合感染している方も散見されます。

常在菌の異常増殖によって起こります

疲れや睡眠不足などで免疫力が低下したり、洗浄のし過ぎで膣の自浄作用が弱くなったりすると、大腸菌やブドウ球菌、連鎖球菌といった健康な時であれば問題のない細菌が異常に増殖して発症します。また、性行為の中ではクンニリングスや指入れなどがリスクとなります。

同じ症状の性感染症ではないか確かめる必要があります

細菌性膣症も悪化して重篤化することがありますし、同じ症状の性感染症も多くあります。それを確かめるためにも受診と検査、治療が必要です。細菌性膣症は自然治癒するケースもありますが、その場合も受診により早期に改善できます。
お忙しい方はぜひオンライン診療をご活用願います。

発症の原因

他人から感染する場合は指入れやクンニリングスがリスクとなります。一方、自己感染によって発症する場合もともと皮膚や体内に存在する細菌が異常に増殖して発症します。健康な時であれば問題を起こすことがない大腸菌やブドウ球菌、連鎖球菌などによって起こり、複数の細菌によって発症している場合もあります。

細菌性膣症の症状

おりものの増加や外陰部のかゆみが主な症状です。おりものは白や黄色っぽいものが多く、悪臭がともなうこともあります。また、外陰部の熱感、赤み、かぶれを起こすこともあります。ほとんど症状を起こさないこともあります。こうした症状は性感染症と区別がつかないため、早期の受診をおすすめします。

細菌性膣症の検査・診断・治療・副作用

検査は膣から分泌物を採取して一般細菌検査を行います。検査結果は1-2日でわかります。

細菌性膣症の治療について

膣洗浄および膣に挿入する膣錠を5~7日間用いた治療を行います。炎症が拡がっている場合には内服薬や塗り薬を処方することもあります。

治療の流れと注意するポイント

治療中は石けんなどで洗うのを控えて、低めの温度のお湯で優しく洗いましょう。また、ビデなどの使用は膣錠の効果がなくなってしまうため避けてください。

治りにくい場合は洗浄、膣錠、他の性感染症の検査などが必要です。Webでのご予約をお願い致します。

細菌性膣症の治療の副作用について

舌苔、食欲不振、胃腸障害、悪心・吐き気などが報告されております。このような症状が出た場合はすぐに担当医師へご相談ください。

動画でわかる、細菌性膣症

細菌性膣症について、もう少し詳しく知りたい! という患者様へ
当院の院長先生が作成された動画をご参考にしてください。

細菌性膣症の検査・治療費用

病名 検査費 治療費
細菌性膣症
(一般細菌/雑菌)
¥3,300 クリーム ¥1,320
膣 6錠 ¥1,980

表示価格は全て税込みです。
治療に際して、上記の他に処方料¥220、整腸剤・制吐剤などにそれぞれ¥110がかかります。

診療料金
初診料 ¥1,650
再診料 ¥1,100
処方料 ¥220

細菌性膣症の予防

清潔を保つことは予防にも重要ですが、洗浄のし過ぎも膣内の環境を乱してしまい感染リスクを上げてしまいますので、注意しましょう。

他の性感染症が見つかることも!?

出来るだけ多くの検査を

おりものの悪臭や色がおかしいことから、「調べてみると細菌性膣症が疑わしいから検査と治療をしてください」と患者様はおっしゃいます。そのような情報を受け、当然私たち医療スタッフも「まずは細菌性膣症が疑わしい」と考えます。しかし、性行為の経験のある女性で、細菌性膣症を発症した患者様に淋菌やクラミジアの重複感染が認められる事があります。淋菌やクラミジア、マイコプラズマなどの性感染症は長期に持続感染していると不妊や流産率の増加などが報告されています。その意味で、早めに診断がつけばつくほど患者様にとっては幸運であると言えます。
しかし、担当医が患者様に広めの検査をお勧めすると患者様は「クラミジアや淋病の症状はどのような感じですか? あんまりそういう症状ではないのですが……」と言われてします。
細菌性膣症の症状は激しく、もちろん今すぐ何とかしなければなりませんが、少し冷静になって、この際に淋菌、クラミジア、マイコプラズマなどの検査もしてみませんか。特に今後、妊娠、出産を考えていらっしゃる方には、とても大切な事であると我々承知を致しております。

子宮頸がんは自治体でも積極的にクーポン券などが配られていますが、性感染症は不妊、流産などのリスクがあるにもかかわらず自己責任の要素の強い病気です。そのようなわけで私たちは細菌性膣症を疑う患者様には、最初の時点で広めの検査をお勧めしています(例:おりものベーシックは5項目、おりものフルは7項目です)。
おりものベーシックの検査費用は9,350円、おりものフルの検査費用は15,950円です(診察料1,650円、内診料1,650円は別途かかります)。

おりものライトはの費用は7,150円であり、+淋菌、クラミジアのベーシックとは2,200円しか違いません。
淋菌、クラミジアの検査は6,050円ですので、4,000円近くお得です。ぜひご検討ください。

いま、最も治りにくい性病、マイコプラズマジェニタリウムの検査もぜひ

淋病やクラミジアは歴史が長く、効果的な抗生剤が確立している性感染症です。しかし、現在、日本性感染症学会でも問題となっているのはマイコプラズマ・ジェニタリウムです。2016年の日本性感染症学会が出版しているガイドラインでは、まだ【非クラミジア性非淋菌性尿道炎】という分類がなされていましたが、2020年版では【マイコプラズマ】という項目が新たに付加されました。そしてマイコプラズマジェニタリウムという病原体が今、最も治りにくい、すなわち耐性菌の多い病原体となりつつあるのです。

治りにくいとは?

治りにくいとは【抗生剤で除菌がされづらい】事です。例えば、クラミジアであれば通常ひとつの抗生物質を飲めば90%が治癒します。しかし、マイコプラズマジェニタリウムの場合はひとつの抗生剤での治癒率が60%程度です(当院統計より)。よって、当院ではマイコプラズマジェニタリウムの診断がついた患者様には最初から2剤の抗生物質が処方されます。

完治するまで寄り添います

当院では【治りにくい患者様】には、治療経験豊かな医師が次の抗生剤や膣錠の選択を行います。また膣洗浄も効果的な治療法の一つです。ぜひお気軽にご相談ください。

ノリ先生からのメッセージ

細菌性膣症は、においのあるおりもの症状のある方で最も多い性器の病気です。他の性感染症とは異なり、必ずしもパートナーの性器や口などの粘膜から移るというわけではなく、性行為の頻度が増えただけだったり、指入れや自慰行為、おもちゃの使用でも発症することがあります。他にも体調が悪い時で合ったり、仕事や学業を酷使してしまっている時期などに発症することがあります。稀に処女の患者様のいらっしゃいます。少しでも症状があり、おかしい、と思う時には検査、治療にいらしてください。検査は1日後にアプリで確認できます。治療は即日治療が可能です。銀座ヒカリクリニックは皆さんの味方です。いつでもご相談ください。

症例解説と患者様のお声

*銀座ヒカリクリニックでは患者様ひとりひとりのご経験を貴重な症例としてとても大切にしています。Googleの口コミは、お名前が出てしまうのでご協力が難しい患者様には、“未来の患者様の為に”院内のアンケートにお答えいただいております。ここでは実際の患者様の症例と院長先生(ノリ先生)の解説、患者様のお声を匿名化してご紹介いたします。

  • コンドームを使用しなくなってから膣内の悪臭が気になるようになった細菌性膣症の一例

  • いつものパートナーとの行為のみだが、調子を崩し、発症してしまった細菌性膣症の一例

  • 2人のパートナーがいて、1人の口のにおいが気になっているうちに発症した細菌性膣症の一例

  • 悪臭で見つかった細菌性膣症と、それに伴い偶発的に見つかったクラミジア感染症の一例

  • 自らの悪臭を自覚していない細菌性膣症の一例

コンドームを使用しなくなってから膣内の悪臭が気になるようになった細菌性膣症の一例

40歳代女性 

2年前までは、コンドームを使用しており、症状は全くなく、全然平気でした。1年前から、生理前だからという事でパートナーとコンドームを使用しない性行為をし、中に射精をしてもらっていたら、それからおかしい気がします。2ヶ月経過した時に精子が出てきました。おりものベーシック検査、膣洗浄、即日のお薬を希望します。

【経過】

内診では、おりものは黄色、膿様であり、多め、悪臭を認めました。洗浄して、フラジール膣錠を挿入し、翌日よりご自身で6日間挿入いただくようお願いしました。検査結果では、グラム陰性桿菌(大腸菌など)が顕微鏡毎視野あたり30個以上検出され、細菌性膣症の診断となりました。他、淋菌、クラミジア、トリコモナス、カンジダなどは陰性でした。膣錠挿入後は悪臭症状は格段に改善したとの事でした。

【専門医の解説】

おりもののにおいを悪くする菌はトリコモナスと一般細菌が最も有名です。本邦ではトリコモナスはそれほど多いわけではないので、まずは細菌性膣症を疑います。フラジールの膣錠はトリコモナスがいたとしても有効で、膣洗浄や飲み薬も追加するとさらに効果的です。その後も症状出現時にはフラジールをご使用いただいております。

【患者様からのお声(銀座ヒカリクリニック 口コミ)】

臭いがおかしいというお話はなかなかしづらく特に、コンドームの使用の有無や中に射精をしてからおかしくなったというお話を婦人科でするのは顔から火が出るほど恥ずかしいと思い、1年間婦人科には行けずに悩んでいました。銀座ヒカリクリニックの先生方は話しやすい雰囲気を作って下さり大変感謝しています。またスタッフの皆さんもあまり語らず、スムーズにご案内をしていただけるので、落ち着きます。フラジールのストックが切れたらまた伺います。

“コンドームの使用を止めた時や膣内射精をしてみて異変のある方は性病検査をしましょう”

いつものパートナーとの行為のみだが、調子を崩し、発症してしまった細菌性膣症の一例

20歳代女性 会社員

半年前から付き合っているパートナーがいます。2,3週間前からおりものの悪臭、チーズ状、酒かす様のおりものが出ています。おりものベーシック検査を希望します。カンジダには1年前になったことがあります。最後の性行為は1週間前です。

【その後の経過】

診察では、おりものはピンク色で、膿様でした。「もうすぐ生理が始まるところ」との事で、わずかな出血が始まっている所見です。洗浄およびフラジール膣錠が処方されました。検査結果はグラム陰性桿菌3+(多くの一般細菌が検出され)、細菌性膣症の診断となりました。他、淋菌、クラミジア、トリコモナス、カンジダは陰性でした。

【専門医の解説】

細菌性膣症の特徴は悪臭がする事です。悪臭がする他の性感染症としてはトリコモナス症が有名です。この方は細菌性膣症のみで、他の性感染症は全て陰性でした。混合感染をしている場合もあるため、検査はなるべく広く行う事をお勧めしています。
おりものが少しでもおかしい時には性行為は控えた方が良いです。この方は2,3週間前からおそらく少しおかしい感じがしていたのを自覚されていますが、1週間前にも行為があります。それが最終的にトリガーになってしまった可能性があります。この方の場合、細菌性膣症といって、調子の悪い膣の状況(Phが高くなってしまう)から雑菌が増えただけでしたが、調子が悪い膣の状態を放置してしまったり、その上でさらに性行為をしてしまうと、梅毒やヘルペス、尖圭コンジローマなどを発症してしまったり、普段防げていたものが防げなくなることもあり危険です。調子の悪い時は性行為は控えましょう。

【患者様からのお声(銀座ヒカリクリニック 口コミ)】

洗浄と膣錠がいただけて、かなり症状が改善しました。年末の忙しさと、性行為の頻度が増えていたこともあり、それが原因かなと思いました。お正月の忙しい時期に対応してくれて本当に助かりました。

“パートナーが変わっていなくても調子が悪い時のセックスの後は、性病検査をしてみましょう”

2人のパートナーがいて、1人の口のにおいが気になっているうちに発症した細菌性膣症の一例

20歳代女性 会社
1週間前からおりものの悪臭と下腹部痛があります。
最近2人いて、年越し(2週間前)で友達の友達みたいな人と性行為してから、一週間生理でした。
生理後もにおいがいつもと違っていました。
もう一人の定期的にやっている方がいて、その人はクリスマス前からやっているので、違うと思うのです。臭いはひどくはないのですが、イカ臭いというか、最近が原因なのかと思うんですけど、軽くおりものセットをやろうと思います。彼氏がまだ30歳なのに口が臭いんですけど、クンニだけでこういう風になる事ってあるんですか?

【その後の経過】

内診では、おりものは黄色で多め、においがありました。膣洗浄し、抗生剤膣錠と抗生剤の飲み薬が処方され、1週間で症状が軽快しました。

【専門医の解説】

細菌性膣症は性感染症特有の菌の感染と言うよりは、『膣の状態が悪化した際に、もともと膣内にいる菌などが異常に増殖した状態』、すなわち様々な菌の複合感染であると考えられています。よって、パートナーの人数が増えればそれだけ菌の量も増え、ご自身の体調の悪い時により発症しやすくなってしまうと考えられます。相手の口臭ケアはもちろん、基本的にはうがい手洗いをこまめにやる事で防ぎうるものであります。

【患者様からのお声(銀座ヒカリクリニック 口コミ)】

クンニだけでこういう風になったのがショックでした。お薬をもらって1週間でかなり元気になりました。ありがとうございました。

“相手の口臭、手指衛生に不安を感じたり、不衛生な環境での性行為をしてしまった方は一度検査してみませんか”

悪臭で見つかった細菌性膣症と、それに伴い偶発的に見つかったクラミジア感染症の一例

20歳代女性 ラウンジ嬢

おりもののにおいが気になります生理が終わってもにおいが変なのでおかしいと思いました。性病検査はしたことがありません。

1週間前に相手の方とキス、クンニコンドームを用いないフェラチオや膣性交をしました。おりものベーシックがしたいです。治療もできたら今日からしたいです。

【その後の経過】

診察では外陰部にはできものはなく、おりものは泡沫状、透明、白、悪臭がありました。膣洗浄が施され、抗生剤の膣錠が挿入され、6日分処方されました。検査結果では、細菌3+であり、細菌性膣症、膣クラミジア陽性でした。他、淋菌、トリコモナス、カンジダは陰性でした。クラミジアの抗生剤が処方され、2週間後に陰性確認を行いました。

【専門医の解説】

患者様は数年間、生理後のにおいがおかしい事に実は気づいていたとの事でした。でもどこの病院に行ったらよいか分からないし、何科に行ったらよいかもわからなかったそうです。性行為の頻度が多いと、それが誘因となって、膣がくたびれてしまい、膣の環境が悪くなり、Phが上昇して、一般細菌が増えてしまう事があります。その時に細菌性膣症が発症するのです。この方の場合は、泡沫状のおりものとにおいがあるので、トリコモナスの可能性もありました。しかし、トリコモナスはそれほど頻度が多いものではないため、本邦ではまず細菌性膣症が疑われます。

また、クラミジアはこの患者さんのように、無症状の事がとても多いです。このように細菌性膣症やまたはカンジダ症などの症状が強い時にはなるべく広い検査を行い、偶発的に見つかるものはラッキーとして治療しましょう。

悪化したり、不妊になってしまう前に性感染症を治すのが私たちの務めであり、患者さんにとってもとても良い事であると思っています。

【患者様からのお声(銀座ヒカリクリニック 口コミ)】

まさか自分が性病になるなんてビックリ! これからちゃんとしようと思いました。

“おりもののにおいや、性器の痒みに気づいた方は、一度当院で検査を受けてみませんか”

自らの悪臭を自覚していない細菌性膣症の一例

20歳代女性 接客業

無症状ですが、心配です。性感染症ドックBを希望します。

【その後の経過】

診察では、おりものの悪臭を認めましたが、本人の自覚がない為、積極的な治療は行われませんでした。検査結果は細菌3+であり、細菌性膣症が疑われました。その後患者さんは通院を中断されました。

【専門医の解説】

一般に、においが気になり細菌性膣症の診断で、膣洗浄、抗生剤膣錠での治療と言う流れがあります。しかし、この患者さんは自分のにおいに気づかず、不自由なく暮らしています。そのような場合に医師は治療すべきか迷う事があります。これが、淋菌、クラミジア、マイコプラズマ、トリコモナスなどの、抗生剤の点滴や服用(全身化学療法と言います)が必要かつそれが無いと完治しない場合は治療対象としますが、カンジダや一般細菌は症状に波があり、無治療で改善する事もしばしばみられます。(ただし、治療をした方が治り方が圧倒的に早いですが)そして、今回の症例のポイントは不自由なく暮らしている事です。この方は無治療で様子を見るという判断になりました。

“パートナーに性器のにおいを指摘されたり、自分で悪臭などを感じる方は検査、治療してみませんか”

アソコにおもちゃを入れられてしまうのを断れず、繰り返してしまう細菌性膣症の一例

30歳代女性

彼からにおいが気になると言われました。彼はマイコプラズマジェニタリウムが陽性だと言っていましたが、治してくれたかはわかりません。付き合ってはいないのであまり言えません。おりものフルの検査を希望します。

【その後の経過】

一般細菌陽性(グラム陰性桿菌3+)、ウレアプラズマ・パルバムが陽性でした。抗生剤の内服と膣錠が処方され、治療が行われ、1か月後もパルバムは再陽性でした。その1か月後、パルバムは再陽性でした。「なかなかよくならないし、その間、彼も検査してくれないし、子供も産まないので、治療を諦めます」との事で中断は終了しました。

半年後にご来院され、以下ご相談されました。「おっきなおもちゃをすごく突っ込んでくるんです。2日も連続でされました。本当は私、おもちゃ嫌いなんですけど、その人は好きみたいでつい流されてしまって。でもやっている最中は気持ちよくなってしまって、でもまた膣炎になるのではと不安になってしまって。その二日後に茶色いおりものが出て、これはダメだと思って、それで昨日また誘われてしまって。昨日も血が出てきました。次は絶対に断ります」

1年後、再びご来院され、「彼とは遠距離になってしまってなかなか会えないんです。でもこの間1か月ぶりに性行為をしたら彼がにおいがおかしいっていうんです。私もにおいには気づいていました」との事で検査を行いました。

結果は、一般細菌陽性(グラム陰性桿菌3+)、マイコプラズマ・ホミニス、ウレアプラズマ・パルバム、ウレアプラズマ・ウレアリチカムがそれぞれ陽性でした。「今度こそ治します」との事で抗生剤が処方されました。1か月後のマイコプラズマ・ウレアプラズマ検査で陰性でした。

【専門医の解説】

性感染症や性感染症関連疾患に関するポイントがとても多く見受けられる症例です。まず、「におい」のある性病、悪臭と言えば細菌性膣症やトリコモナス症がまず第一に挙げられます。

細菌性膣症と言うのは、カンジダやクラミジアと異なり、特定の菌が原因となっているのではなく、様々な菌(マイコプラズマやウレアプラズマなども含みます)による複合感染によるものであるとされています。

発症するきっかけとしては、通常の膣性交の他、指入れやクンニリングス、そして今回のような「大人のおもちゃ」などでも起こしてしまいます。それらの原因により、膣内の細菌叢(さいきんそう)が乱れてしまうと発症し、魚の腐ったようなアミン臭(いわゆる悪臭、イカ臭いにおい)の症状を来たしてしまいます。

以上が細菌性膣症のお話ですが、この方の場合はもう一つ、医学とはまた別の社会学的な難しさがあります。それは、「付き合っていない人と性行為をしている」事です。これに関して、私は「倫理的にいかがなものか」と言うようなことを語るつもりはありません。ただ、医師として思うのは、「付き合っていない→他にも本命か別の相手がいる(不特定多数)→大切にしてもらえない(自身の検査や相手女性を思いやって検査や治療をしてもらえない)」などの理由から、とても体にリスクと負担をかけてしまうという事です。この方はとてもいい人です。でも、いい人ほどそのようなリスクに自分を置きがちなのが私たち医療者から見てとてもふがいなく、残念に思うのです。治療しても治療しても終わりのないトンネルの中に迷い込んでしまうような気持ちで並走するしかないのです。それでも私たちは患者さんをサポートし、一緒に考えてより良い診療を心掛けていくのです。

【患者様からのお声(銀座ヒカリクリニック 口コミ)】

いつもお世話になります。的確な診断と治療でとても頼りになるクリニックです。スタッフの皆さんは男性も女性もとてもやさしい人ばかりで癒されます。繰り返してしまうマイコプラズマも膣炎の治療も銀座ヒカリクリニックに来て初めて前向きに治療する気になりました。

“繰り返してしまう、先の見えない性病の検査、治療には銀座ヒカリクリニックをお選び下さい”

院長紹介
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