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症状一覧

性器の痛み、かゆみ、違和感

男性では尿道炎、女性では子宮頚管炎の症状の可能性があります。

尿道炎、子宮頚管炎を来す病原体には、クラミジア、淋菌、一般細菌、マイコプラズマ、ウレアプラズマ、カンジダ、トリコモナスなどがあります。検査は性器検査になります。 → 性器検査について

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ペニスから膿

尿道炎の中でもクラミジアや淋菌による感染の可能性が高いです。

尿道炎を来す病原体の中でクラミジアは最も頻度の高い病気です。クラミジアの膿は透明~白色である事が多く、下着につく程度です。淋菌の膿の特徴は白~黄色で大量に出てくることが多いです。淋菌では他に両側の足の付け根のリンパ節が腫れ(両側鼠経リンパ節腫脹)、痛みを伴う事が多いです。検査は性器検査になります。→ 性器検査について

 

おりものが増えた、おりものがカッテージチーズ状

細菌感染による子宮頚管炎やカンジダ感染症の可能性があります。

通常の膣内の環境はデーデルライン桿菌により酸性(Ph:5)に保たれており、カンジダを含む常在菌の増殖を抑えていますが、寝不足、疲労、生活習慣の悪化、風邪などにより子宮内環境が酸性に保てなくなるとカンジダや一般細菌が増殖し、おりものが増えたり、かゆみの原因になったりします。特にカッテージチーズ状のおりものはカンジダ感染の可能性が高く、かかる女性の頻度も多いです。検査は性器検査になります。→ 性器検査について

カンジダ感染症は他の原因として、抗生剤の内服によりデーデルライン桿菌と常在菌のバランスが崩れることにより発症する事もあります。他にはAIDSをはじめとする免疫低下を来す病気によっても日和見感染する可能性があります。

カンジダに感染中の女性が妊娠し、出産すると産道感染し、鵞口瘡と呼ばれる病気を子供に負わせてしまう事もあります。鵞口瘡自体は重篤な病気ではありませんが、さらに別の理由で低出生体重児であったりすると重篤化する可能性もあります。

  

ニワトリのとさか様のできもの(イボ)ができた

尖圭(せんけい)コンジローマの可能性があります。

「できものができた」という患者さんには周りの正常の皮膚と比べて出っ張っているか(「結節」と言います)、凹んでいるか(潰瘍と言います)、問う必要があります。結節の場合でニワトリの冠状のものが増殖している場合、尖圭コンジローマを疑う必要があります。男性では陰茎、尿道、女性では外陰部、膣、子宮頸部、肛門性交をされる方は肛門周囲などにできます。尖圭コンジローマはヒトパピローマウイルス感染による性感染症の一つで、適切な治療を行わなければ結節は増大し、接触により他部位に生着、増大を示します。

また、尖圭コンジローマとよく似た結節性の正常、病気で真珠様丘疹(正常)や、伝染性軟属腫(水いぼ)、静脈瘤、血栓などがあります。

でっぱりのあるできものができた場合は、性感染症専門の医師の診察を受けられます事をお勧めします。検査は皮膚検査です。 → 皮膚検査について

 

陰部にただれができた

梅毒や性器ヘルペスの可能性があります。

「ただれ」も「できもの」の一つですが、尖圭コンジローマなどとは異なり、周りの正常皮膚より凹みます。これを「潰瘍」と言います。陰部潰瘍を来す原因として、性病では梅毒、ヘルペス、軟性下疳が該当します。

梅毒では他に両側の足の付け根のリンパ節が腫れ、痛まないという特徴を持ち、ヘルペスは潰瘍部分が痛むのが典型です。しかし例外も多く、それぞれの精密検査を行う事が望ましいです。またヘルペスとの混合感染例も珍しくありません。

ヘルペスは性器に水疱、潰瘍などが出現し、痛みを伴うのが特徴です。しかし例外も多く、痛まない方もいらっしゃいます。一度感染すると、ヘルペスウイルスは神経節に停滞し、疲労時などに再発します。

軟性下疳は現在の日本ではほとんど見られなくなった性病です。すなわち、現在の日本で見られる性病のうち陰部潰瘍を来すものは梅毒、ヘルペスがまず考えられるわけです。検査は血液検査となります。→ 血液検査について

しかし、この二つのどちらかと絞るのはまだ早く、「陰部潰瘍」を来す病気は他にもあるため、慎重になる必要があります。

「陰部潰瘍」を来す他の病気としてはベーチェット病、固定薬疹、帯状疱疹、フルニエ壊疽、外陰部パジェット病などがあり多岐にわたります。

また、梅毒感染患者においてはHIVの感染率が高いため、厚生労働省では梅毒を疑う患者さんにはHIVウイルスの検査もするよう指導を受けています。当院では両者の検査が可能です。検査は血液検査になります。→ 血液検査について

 

のどが痛い、イガイガする、違和感がある

 クラミジア、淋菌、マイコプラズマ、ウレアプラズマなどの感染による細菌性咽頭炎の可能性があります。

従来、これらの病原体は性器と性器で感染するものとして認識されていました。しかし、昭和32年に売春防止法が施行され、性風俗でのサービスは性器同士から口、性器間へシフトする事となりました。検査は咽頭検査になります。→ 咽頭(のど)の検査について

細菌性咽頭炎とHIV感染症の大きな違いは潜伏期です。細菌性咽頭炎では2-7日程度で症状を来しますが、HIV感染後のエイズの発症は10-20年後と言われています。

 

微熱が出て、のどが痛くて、風邪っぽい、全身に発疹が出てきた

 HIV感染や梅毒感染の可能性があります。

 HIV感染後、風邪のような症状や麻疹、風疹などのような全身性の発疹が出ます。梅毒に関しても同様に微熱が出て、その後前述したような陰部潰瘍などの激しい症状が出ずに感染が成立することがあります。そのような場合を症状に乏しい感染、すなわち不顕性感染と言います。不顕性感染では、ほとんど症状が出ないため、見過ごされることが多く、大変危険です。検査は血液検査になります。→ 血液検査についてAC_健康028

梅毒に感染していながら、病院受診せず放置すると、3か月後には全身にバラ疹と呼ばれる発疹ができ、それも放置してしまうと3年後に脳や多臓器に飛んでしまう事などがあります。

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何かしらの手術を受ける患者さんは本邦ではほぼすべての医療機関でスクリーニングのための感染症検査(梅毒、B型肝炎、C型肝炎)が行われます。そこで初めて梅毒陽性の結果が出る患者さんというのは珍しくないのです。

HIVを放置すると、潜伏期を過ぎて、免疫力が極端に低下した状態で日和見感染を来し、いわゆる『いきなりエイズ』という状態で見つかります。この状態で見つかる場合、その後の治療と生活はかなり限られたものとなってしまいます。

 

各種検査について

 

 

性器検査について

男性では初尿検査を行います。一般に、会社の健康診断などでは中間尿と言って、少し出した後の尿をとるように指導があります。その理由はばい菌が尿に含まれていると検査の妨害になるためです。しかし、性感染症の病原体を調べる検査では『ばい菌そのもの』を診たいので初尿が望ましいです。

 尿検査

 

女性では、頸管粘膜の検査となります。頸管粘膜は膣の奥にある外子宮口と呼ばれる子宮の入り口部分に綿棒を挿入し、くるくると軽く綿棒を回して頸管粘膜をこする検査です。医療機関によっては患者さんご自身でやっていただく場合もありますが、我々のクリニックでは医師が行います。その理由は検査の正確性と安全性を保つためです。

子宮頸管粘膜は膣の奥の子宮頸部にあり、3cm程度の丸いドーム状の粘膜(円柱上皮細胞)です。外子宮口はその中心にあり、2,3㎜程度の孔です。患者さんご自身が盲目的に(見ないで)綿棒を入れて挿入するのは不可能ですので、事実上その周りをぬぐうことになります。しかし、クラミジアをはじめとする病原体は頸管粘液の円柱上皮細胞に宿るので、本当は感染しているのに、検査で陰性が出てしまう不幸な状況(偽陰性)を生みます。また、月経直後で血腫(血の塊)が近くにあったり、膣分泌物(いわゆる下り物)が多く、それらをぬぐってしまうとそれもまた、偽陰性の原因となってしまいます。また患者さんが見ないで子宮頸部をこする事で出血を来す事もあるため、ご自身での検査というのは実際に大変危険なのです。

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皮膚の検査について

イボの部分の皮膚を綿棒で擦過(こする事)します。綿棒は柔らかく、痛みを伴う事はありません。

 

 

咽頭(のど)の検査について

クラミジア、淋菌、マイコプラズマ、ウレアプラズマなどによる咽頭炎の検査は咽頭炎症状出現時にうがいや咽頭を拭った綿棒を調べる検査を行います。

うがい

 

 

血液の検査について

梅毒、HIV、ヘルペス、HBV(B型肝炎ウイルス)、HCV(C型肝炎ウイルス)の検査がこれに該当します。

それぞれウィンドウ期が異なるのでご注意ください。

*ウィンドウ期とは、感染から検査で検出できるようなるまでの空白期間の事です。

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病原体

ウィンドウ期

梅毒

約4週間

HIV

約4週間(検査法により約2週間)

ヘルペスウイルス

発疹出現時

HBV

約4週間

HCV

約4週間

 

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